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新型コロナで打撃を受けた経済、Go To トラベルにGo To イート、Go To商店街など、消費を呼び起こす支援策がスタートしていますが、どれほど、売り上げに効果があるのでしょうか。

一足先に始まった「地域共通クーポン」の利用状況を取材してみると、効果が出ている店には、努力と工夫がありました。

地域共通クーポン 効果は?

観光客「2人で1万4000円」「2万3千円くらいです。レンタカーとかお土産とかで使いました」「余裕の分もあるし、いつも使っている以上に現金も使ってしまいました」

財布のひもを思わず緩ませるのが、先月1日からスタートした地域共通クーポン。旅行代金の15%相当額が紙クーポンや電子クーポンとして旅行者に配布されます。

宿泊地の都道府県で旅行期間中のみ利用でき、買い物、食事、アクティビティ、移動などに幅広く使えるのが特徴です。

新型コロナで苦境に立つ観光業や飲食業などを支援するこのクーポン。客をうまく取り込んでいる店舗がありました。恩納村の店舗では、客の6割~7割がクーポンを利用しているといいます。

御菓子御殿恩納店・棚原浩武店長「11月に入りまして、前年の6割まで(入客数が)回復しました。」

地域共通クーポン 効果は?

この店の取り組みのひとつが、団体客や修学旅行生を意識したセット販売です。

棚原店長「密を避けるために、すぐ取ってすぐ買えるような形で提供させてもらっています」

団体客の滞在時間を短くするために、人気商品の詰め合わせを用意。金額も修学旅行生がクーポンで買いやすい3000円から5000円ほどの価格に設定しました。さらに、旅行会社の要望をうけ、事前に希望商品を選んでもらい、バスやホテルに届ける仕組みを作りました。

棚原店長「8割ぐらいが、こちらのほうを利用。学校さんが、コロナの対策はしていますけど、どうしても懸念されていますので、こちらでお土産を買いたいという人たちが多い」

一方、新型コロナの影響で、一時はおよそ80店舗が閉店や休業を余儀なくされた国際通り商店街。クーポンで起死回生を狙っています。通りを歩くと、どの店にも、ポスターが目立つように貼られていました。県内の対象店舗は、5000を越えていますが、旅行者から、こんな反応から多く寄せられたためです。

観光客「取り扱っている店があまりなかったので、探すのに困りました」「紙クーポンだったら使える店は多いんですけど、電子クーポンがちょっと少ないかな」

地域共通クーポン 効果は?

そこで、国際通り商店街では事業者に協力をよびかけ、通りにあるほとんどの店で紙と電子の両方を使えるようにしたのです。利便性を向上させたことで、クーポンの利用者数も増えてきました。

わしたショップ国際通り店・城間力店長「店頭・入り口に、大きめのPOPを作り貼りだしております」

県産品を扱うわしたショップでは、クーポンの利用が、売上のおよそ30%を占めます。

城間店長「単価の部分でいけば前年に比べても10%ぐらい上がっている状況で、効果はでているのかなと」

地域共通クーポン 効果は?

毎週日曜日に、実施しているトランジットモール。道路の一区画に、飲食スペース「国際通りマルシェ」を設けました。柵で囲ったエリアに入るには検温とマスクの着用、アルコール消毒が必要です。

国際通り商店街振興組合連合会・石坂彰啓事務局長「安全に安心して楽しめるような場所を提供できるように、努力していきたいと思っています。我々にとっては、これが再活性化にむけての一番の今年のチャンスだと思っているので、選ばれる商店街になっていきたいなと考えています」

地域共通クーポン 効果は?