2018年8月21日 18時40分

沖縄の戦後 「公文書」で考える

アメリカ軍基地の汚染などについて数多くのスクープ記事を発表してきたジャーナリストのジョン・ミッチェルさんがこのほど本を出版しました。膨大な公文書に基づいて書かれた本は、沖縄の人たちに何を突き付けているのでしょうか。

ジョン・ミッチェルさん「戦後日本には78の米軍基地が置かれ、そのうち31が沖縄にあります。そこはブラックホールです。地域社会にアメリカ軍がどれだけの影響を及ぼしているか、私たちにはほんの少ししか知らされていないのです」

沖縄の戦後 「公文書」で考える

今月1日、東京の外国特派員協会で講演したのは、フリージャーナリストのジョン・ミッチェルさんです。

ミッチェルさんといえば、ベトナム戦争当時、沖縄のアメリカ軍基地に駐留していた退役軍人たちが枯れ葉剤被害を訴えていることをスクープ。以来、アメリカ軍による環境汚染などを告発しています。

沖縄の戦後 「公文書」で考える

そんなミッチェルさんがこのほど出版した本が「日米地位協定と基地公害」。およそ1万2000ページの公文書に基づいています。この中には1995年と96年、久米島の北およそ28キロの所にある鳥島射爆撃場で起きたアメリカ軍による劣化ウラン弾の誤発射事件についても書かれていました。

ミッチェルさん「米軍は劣化ウラン弾は健康被害の危険性はないと宣言していました。しかしアメリカの情報自由法に基づいて手に入れた内部文書によると、これは真実ではないことがわかりました。2010年の文書には劣化ウラン弾の汚染のため、この島にはもう駐留できないと頭を抱えていたのです」

ミッチェルさんが公文書に基づいて明らかにしたこと。それはフェンスの中に閉ざされ、ずっと沖縄の人たちに知らされてこなかった事実です。

ミッチェルさん「一人のジャーナリストとして、透明性と信頼性が健全な民主主義のために重要だと考えます」

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