来月4日に投開票を迎える名護市長選まで、およそ2週間。辺野古新基地建設が選挙戦の最大の争点となる選挙ですが、現職新人の一騎打ちの様相を呈しています。

しかし、今回の選挙、辺野古新基地の「争点」がはっきりしているわけではありません。なぜなのでしょうか。名護市長選の行方を追いました。

名護市長選挙、現在出馬を表明しているのは2人。現職の稲嶺進さんと新人の渡具知武豊さんです。

8年前の選挙では、新人の稲嶺さんが現職の島袋吉和さんを破り、初当選しました。

Qプラスリポート 名護市長選挙の「争点」

4年前は現職の稲嶺さんが、新人の末松文信さんに大差をつけて再選しました。

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過去2度の市長選では新基地建設に反対する稲嶺さんが勝利しています。今回も「辺野古の陸にも海にも新基地は造らせない」と3選に挑みます。

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稲嶺進さん「名護市民の命と暮らし、県民の誇りと尊厳を守り抜くために、辺野古新基地は造らせない」「名護市全体が元気になる、そこに住んでよかった、自分の生まれた故郷に自信の持てる、誇りの持てる、そういう街づくりをこれから進めてまいりたい」

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一方、対立候補として名乗りをあげるのは、前の市議会議員の渡具知武豊さんが出馬を表明。自民、公明、維新が推薦し、8年ぶりの市政奪還に力が入ります。

渡具知武豊さん「この2期8年間で私たちの生活はよくなったでしょうか。なってないんです。私が先ほどから申し上げておりますように、このような構想も実現させていく。そして医療福祉についてもしっかりやっていく。街づくりもしっかりやっていく。その構想を進めていくにはしっかり国と向き合って交渉し、予算をお願いしなければならないです」

注目の選挙、名護市民の反応は・・・。

名護市民「やっぱり経済が一番じゃないですか」「確かにまあ基地が来るのはうるさいですけど、市街地を飛んでくれなければいいと思いますけどね」「もちろん経済もそうですけど、基地問題も無視できないかなと思っています。安心がどこかいっちゃうとお金が入っても不安がつのりますので」

ここからは選挙担当の金城記者とお伝えします。金城さん、あらためて今回の名護市長選挙の争点ですが。

金城記者「言うまでもなく、最大の争点は辺野古新基地建設問題です。稲嶺さんを支援する翁長らは辺野古の争点化を明確にしています」

翁長雄志知事「観光の問題、製造業も含めていろんなことをやっていこうという中に、あれだけのヘリコプターが飛んでいきますと、北部・名護がどうなるかというふうに思っているわけです。ですから私たちは新基地建設は造らせない」

志位和夫共産党委員長「事故を起こした米軍機はすべて普天間基地所属の海兵隊の軍用機じゃありませんか」「普天間基地を辺野古に移したところで危険な基地が沖縄にある限り、危険は変わらない」

しかし、渡具知さんは辺野古問題は司法判断であるとして、経済活性化を前面に打ち出していますよね。

金城記者「自民公明は徹底して辺野古問題を避ける戦術です。国政選挙並みの支援を行って、辺野古を進めるためには落とせない選挙であるということは間違いありません」

菅義偉官房長官「この移設工事を進めていく上で、最も影響力があるのがまさにこの久辺3区の皆さんであります。皆さんの生活環境保全や地域の振興に対し、政府としてはできる限りの配慮を行っていきたい」

前回4年前、自主投票だった公明党が今回は基地容認派の渡具知さんの支持に回りました。

金城記者「公明党県本部は『県内移設反対は堅持する』と言いながら、渡具知さんとの政策協定ではそのことに触れていません」

金城勉公明党県本部代表「辺野古の問題について具体的な権限でもって影響を与えられるかという現実的な問題を考えた時に、残念ながら市長権限でこの辺野古の問題を左右する影響はない」「基地問題に特化する選挙ではない」

辺野古をめぐっての反対か、容認か、2人の見解があります。ご覧ください。

渡具知武豊さん「平成11年に移設促進決議を決議しました。それからいろんな紆余曲折があり、県が国を訴えている、いわゆる岩礁破砕等の件。行政の長は法と条例を守らなければならないという観点から、今回の裁判の経緯を注視していく」

稲嶺進さん「辺野古が唯一と言っているわけですから、国は」「新基地も受け入れてですね、そのことによって受けられる(基地)再編交付金を使って名護市民のために頑張りますと、街づくりをしますと言ってくれた方がもっと市民はわかりやい」

2日前には南城市長選があり、オール沖縄の瑞慶覧長敏さんが当選しました。名護市長選への影響はどうでしょう。

金城記者「オール沖縄の勝利で稲嶺陣営は追い風と考えています。一方、渡具知陣営は名護は名護であると考えています。両陣営の動向が注目されます」

名護市長選挙は2月4日、投開票です。

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