※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
オスプレイに震える集落

宜野座村城原区では連日、オスプレイの訓練が続き、住民たちは危険と騒音に悩まされています。オスプレイに震える集落の実態を取材しました。

集落の近くを飛行するオスプレイ。体が小刻みに揺れるような低周波音が響きます。これは、きのう午後7時ごろに撮影したものです。宜野座村周辺では、4日連続で夜間飛行が確認されました。

泉忠信さん「着陸帯が近いために、耳を裂くような音」

こう話すのは泉忠信さん。泉さんの住宅のすぐ近くには、米軍の着陸帯ファルコンがあります。家からの距離はわずか350メートル。オスプレイが下りる様子はもっと近く感じると言います。

自宅の庭にはオスプレイが住宅上空を飛行しないよう警告する航空標識が10月に設置されました。しかし6日には自宅の真上で、物資を吊り下げて訓練をするオスプレイが。泉さんたちは騒音と危険に悩まされる毎日です。

泉さん「何を積んでいるかわからないし、(ロープが)切れたらどこに落ちるかと。家の近くを飛ぶ時は、横ぶれしているので、恐怖を感じる」

オスプレイ配備の際に米軍の環境レビューによると、宜野座村にはオスプレイが使う着陸帯が13か所あり、利用される回数は5138回にも上ると計画されています。予想以上の酷い実態。相次ぐ危険な訓練を受け城原区では昨夜、臨時の行政委員会が開かれました。

住民「必ず防衛の人たちが「皆さんの言うことは伝えます」と言うと(オスプレイが)来るんですよ。」

区長「もう4日連続ですので。8月2日に抗議して、3か月あまりなかったんですよ。それがまた、来はじめたらずっときているもので」

城原区は12日に、沖縄防衛局に対し、オスプレイの吊り下げ訓練に対する抗議と、着陸帯ファルコンの撤去を求めることにしています。

今回のオスプレイの訓練について海兵隊は先ほどQABに対し海軍省と国際民間航空期間のルールにのっとって行ったもので住宅上空の飛行を最小限にするよう配慮しているとコメントしています。