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7月から県内で連続して発生している高齢者を相手に「過払い金がある」とATMで現金を振り込ませる還付金詐欺。8月上旬、本島中部に住む80代の女性にかかってきた電話の実際の音声が、10日公開されました。

詐欺師「おいくらって出ました」

被害者「残高ですか?」

詐欺師「正確に」

被害者「(通帳の残高を言う)」

詐欺師「じゃあいいです。カード抜いて、カード抜いて」

これは8月上旬、本島中部に住む80代の女性と、詐欺グループの一員と思われる男が電話で交わした実際の音声。男は、標準語に近い話し方で手際良くATMの操作を指示。

焦っているのか、少し口調が荒い感じがします。

詐欺師「988と押して」

被害者「988と押すんですか?ここに?」

詐欺師「うん。988」

被害者「はいはい、押しました」

詐欺師「そしたら412と押して。」

「うん。998、998412(振込金額99万8412円のこと)」

警察などによりますと、8月はじめ、80代の女性の自宅に、金融機関の職員を名乗る男から、「払い戻し金がある、スーパーのATMに行けるか」などと電話がありました。

不審に思った女性が、警察などに相談。後日、警察と一緒に男に指定されたATMへ。騙されたふりを続け、男と電話でやり取りをし、その際の音声を警察が録音しました。

被害女性は「男の感じはですね、割と丁寧に話していましたよ。最後は慌てて、急いだ感じでしたね」と話します。

県内ではこれまでに還付金詐欺とみられる電話は未遂も含めると、9日までに61件あり、わかっているだけでもおよそ1020万円の被害が出ています。