ライフル射撃。オリンピックの種目には入っているものの、お世辞にも競技人口が多いとは言えない競技でしたが、現在、その人気が高まっているんです。

Q+スポーツ部 人気急増 その理由は?ライフル射撃にかける少女

小さな的を狙い続ける高い集中力と、わずかな体の揺れも許さない強い精神力を要する「エアライフル」。10メートル先の直径およそ4.5センチの小さな的を、およそ4ミリの弾で狙うこの競技、満点の10点圏にいたっては、わずか直径5ミリの円。1ミリの誤差が勝敗を分ける緻密で繊細な競技です。

これまで、いわゆる「マイナースポーツ」と呼ばれてきたライフル射撃。去年始まった県ライフル協会の射撃教室も、当初の生徒数はたったの5人でした。しかし今、状況が変わってきています。

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県ライフル射撃協会理事 仲本渚さん「びっくりですね、ずっと小学生中学生を見てきたんですけど、全然増えなくてずっと5人でやってきていたので、ことしに入って急に増えだしたので。」

現在、南城市の射撃場には中北部からも生徒が訪れるなど、その数は4倍の20人。射撃部がある興南高校の生徒と合わせると、射撃場は満員に。

この人気急上昇の背景にあったのは、2020年東京オリンピックの開催が決まったことや、ことし4月の法改正によって、エア射撃の年齢制限が14歳から10歳に引き下げられ、資格取得に向けて、ビームライフルで練習を積む生徒らが増えたことなどがあります。

屋宜さくらさん(小6)「エアーに早くいきたい。もっとうまくなって、東京オリンピックに出られたらいいなと思います。」

真剣な表情で練習に取り組む生徒たちの中で、周りと比べ、やや低い位置でライフルを構える選手がいました。

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城間梨沙さん(中学2年)「始めたきっかけは、おじさんに勧められて、試しに行ってみて楽しかったんで。」

城間梨沙さん。生まれつき二分脊椎という病気で下半身が不自由な城間さんは、車いすに乗ってこの競技に臨んでいます。彼女にとって、ライフル射撃は、スポーツをする楽しさを教えてくれた競技でした。

城間梨沙さん「(小学)6年の時に、バスケット部のマネージャーやっていました。一緒にやりたいって思ってました。今まではできなかったけど、射撃だったら自分でもできるし、友達とも点取り(試合)して楽しい。」

楽しみながら、練習を積んだ城間さん。メキメキと成長し、その実力は他の選手が目を見張るほどに。去年行われた全日本障害者選手権では優勝。さらに健常者も一緒の全日本小学・中学生選手権でも、5位入賞を果たしました。

仲本渚さん「彼女をあまり身障者として見たことがなくて、やっぱりもう強いので、選手としてとても楽しみな存在だと思います。」

城間梨沙さん「(パラリンピックは)最初はあまりだったけど、最近は出てみたいなと言う気持ちがある。もっと射撃がうまくできるような選手になりたい。」

今、追い風の吹く、ライフル射撃。選手たちは小さな的に大きな夢を抱いています。

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