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15-02-13-04

翁長知事定例会見「私自身、この辺野古基地は造ってはならないというような見識をしっかり持っておりますので、そういった観点から、そういったものにも判断していきたいと思っています」

辺野古の海に沈められた数10個のコンクリートブロックがサンゴを傷つけている問題で、翁長知事は、作業の一時停止を求める可能性を示しました。一方、国は、県の許可が必要な「岩礁破砕」には当たらないという認識を示しています。

国は、1月27日から、制限水域を示すフロートやブイを固定するためのアンカーとして、最大で45トンもある巨大なコンクリートブロックを大浦湾に沈めています。海底では、サンゴがコンクリートブロックの下敷きになった様子や、ブイに繋がる鉄製の鎖が波に揺られてサンゴを繰り返し叩く様子などが確認されています。

こうした状況について、翁長知事はきょう13日の会見で「所管の農林水産部には、投入の一時停止等を含め検討するよう指示している、それらを含めてあらゆる手段を検討し公約実現に向けて取り組んでいく」と述べました。

2014年8月に県が許可した岩礁破砕は、埋め立てられて基地になる部分と一部作業ヤードを対象にしたもので今回はそれ以外の場所でも投入されています。これに対し国は、県の許可が必要な「岩礁破砕」には当たらないとの考えを崩していません。

13日の会見で中谷防衛大臣は「沖縄県からは、他の事例を踏まえれば浮標の設置が手続きの対象とはならない旨が示されたところでございます。これを踏まえて、アンカーを含む浮標の設置については、岩礁破砕等にかかる手続きの対象としなかったものでございまして」と述べ、菅官房長官も会見で「沖縄県から許可を受けているわけですから。それにしたがってたんたんとやっているということです。勝手にやっているわけではないですから。」と述べ、政府としては今後も作業を進めていくことに変わりはないとの考えを示しました。

県は、国からの正式な回答を待って、コンクリートブロックの投入を一時停止する措置を執れるかどうか、慎重に検討することにしています。