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沖縄市の与儀集落には22日、不思議な綱が吊るされました。地域に伝わる伝統行事です。

午前10時、冷たい風の中、揃って移動する与儀集落の人たち・・・。集落入口に吊るされていた綱に、編み込まれているのはなんと、豚の皮!これは毎年、旧暦の11月1日に行われる「シマカンカー」という伝統行事です。

地域の人によると「この集落には豚の皮くらいしか食べる物はないから、疫病や厄災をもたらす悪い神は入ってくるな」という厄除けなのだそう。

参加した人は酒や米を捧げながら地域のみんなが健康で過ごせるよう祈っていました。参加した与儀の人々は「悪いものが入らないように、見守ってくださいって(祈った)」「来年も、部落みんなの健康と部落が繁栄するようお願いしました」と話していました。

沖縄市与儀自治会仲宗根昇会長は「自分の次の自治会長にも伝えて、絶やさないようにやりたいと思います」と話しました。

地域の人たちは、「与儀集落だけに残るこの『シマカンカ―』を子どもたちに伝え守っていきたい」と話していました。