草柳アナウンサー「取材にあたっている上間記者です。今回の事件は「出会い系サイト」が関与したということですが、被害に合った少女ともこのサイトを利用していたということですか。」

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上間記者「いいえ。そうではありません。きっかけはことし4月、浜口容疑者は、出会い系サイトで被害者の少女を名乗る人物と知り合ったのですが、実はこれは、成りすましで、実際は仲介人の男が交渉していました。つまり、被害少女は出会い系サイトにアクセスしていないんです。ここにもうひとり、15歳の少女がいます。被害者の14歳の少女は、何らかのきっかけでこの少女と知り合い、この少女から座安容疑者に紹介されていたんです。その後、座安容疑者は、被害者の少女と電話で直接やり取りをし、事件当日、浜口容疑者との待ち合わせ場所まで被害者の少女を送り届けました。この仲介した座安容疑者と、15歳の少女は今月2日、逮捕されました。」

中川アナウンサー「去年宜野湾市でも、県内の中高生13人が客を相手にわいせつな行為をさせられるという大きな事件がありましたよね。」

上間記者「はい、これらの事件から、子どもたちはいま日常的に性犯罪に巻き込まれる危険に晒されているという現実が浮き彫りになっています。子どもたちを守るべきである大人が、自分達の快楽のために子どもたちを利用する、これは絶対に許されないことです。しかし実態はどうでしょう。被害者と同世代の子どもたちからはこんな声も聞こえています。」

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街中の中高生たち「なんか、「一週間3万円あげるから、エッチな話しよう」って、友達みんな一緒に言われて、同じ人から。でもシカトしました。(Q;それは何できたの?)フェイスブック。」「スマップの誰々のマネージャーなんですけど、助けてくれませんかって(メールが着た)。(Q:それ、会いましょうってこと?)はい。」「普通に怖いなって思うんですけど、お金チラつかされると、ちょっとなんか・・・素直に絶対無理ですって言えないのが、ちょっと怖いところですよね。(Q:お金たくさんあげるよと言われたら、揺らぐところはありますか?)揺らぐところはあります。」

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上間記者「街中からは気になる声が聞こえましたが、さらにこんなデータもあります。これは去年、県内の高校生の携帯電話の使い方について県が調査した結果で、4万人余りから回答を得ました。インターネット上のコミュニティーサイトにアクセスしたことがあると答えた生徒の中で、「何等かの被害にあった」と答えたのは、男女合わせて775人。そのうち、78人が「性的な被害にあった」と回答していました。さらに「被害にあったことを誰かに相談したか」という質問に対しては、最も多い答えが「誰にも相談していない」で全体の半分以上を占めていたんです。」

中川アナウンサー「性的な被害にあって、しかし、親や先生に話せない、苦しんでいる多くの子どもたちがいるということですね。」

草柳アナウンサー「これまで県警や教育現場では、ポルノや薬物といった有害サイトから子どもたちのアクセスを制限できる、いわゆるフィルタリング設定を勧めてきましたよね。」

上間記者「はい、しかし今回の事件では、被害者の少女が出会い系サイトにアクセスしていないにも拘らず、犯罪に巻き込まれたことが大きな問題です。フィルタリングだけでは犯罪は防げないという実態が明らかになりました。小西教授も次のように指摘しています。」

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小西教授「犯罪の機会がいってみればそのかつては不平等だったのが、(ネットにより)平等化されたんですね。たとえば10あるものを8に減らすとか5に減らすっていうのは対策としては(効果)があるんですが、フィルタリングによって根絶されるっていうのは不可能である。」

上間記者「家庭や教育現場など、社会全体で問題と向きあう必要があるのは明らかです。大変な勢いで普及し、社会を便利にしたネットですがこれを使うのは大人だけではありません。子どもを守るためには何よりも、大人の意識を変えなければいけないと、強く感じました。」