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沖縄選挙区にはごらんの4人が立候補しています。

沖縄県は去年10月現在、およそ3000人の待機児童を抱えていて、その数は全国でも東京都に次いで2番目に多くなっています。復帰から41年経っても、遅れが目立つ保育環境の整備。それはこんな数字からも見て取れます。

これは県内の認可保育所と認可外保育所の数。県内では半数以上が認可外保育園ですが、この数字、全国と比べてみると。この通り。沖縄の保育環境がいかに認可外保育園を頼っているかがわかります。こうした保育整備の遅れに、今回事実上の一騎打ちとなる安里・糸数両候補は・・。

安里候補「全ての認可外保育園を認可保育園にするのは現実的ではない認証保育園の制度を作りながら少しでも認可と認可外の格差を是正していく」

糸数候補「認可外保育園をまず認可化していくということが保育の格差をなくしていくうえでとても大事なこと」

また、金城候補は「親のニーズに応じられる保育コンシェルジュ制度の確立」新島候補は「増設が望ましいが、保育園に預けない本来の育児の形にしたい」と考えています。

嘉手納基地のすぐそばにある、認可外保育園。開園して23年。遠くは浦添市や宜野湾市からも子どもたちが通っています。しかし、すぐそばにあるのは、毎日のように戦闘機が飛び交う嘉手納基地。

与那覇園長「嘉手納基地がそこにあるという事実はすぐには解消できないので子ども達には怖いねという声掛けより飛行機だねバイバイと」今回、防衛局や県にたびたび要請に訪れていますが、実は10年前にも同じように要請をしていました。

与那覇園長「どうしても子供たちの現場で防音工事がされないんだと違和感があって10年前に町内の認可外施設を代表して要請をしたときは行政どまりでそれ以上進展はなかった」

園の100メートル先には認可保育所があります。わずかな距離で、引かれた境界線。

保護者は「本当におどろきました。私が通っていた学校はみんな防音工事されていたので当然されているものだとばっかり思っていました。公立の保育園と同じ対応をしてほしいと思います。「子供はみな平等なのでその線引きがあるのはダメだと思うんで絶対に線引きがあってはいけないそれは防音工事以外でも」

この問題についてはどの候補者も格差を是正すべきだとして一刻も早い対策を考えています。

安里候補「どうしても教育であったり子育ての予算が少ないと言われている沖縄で子を産み育てやすい環境づくりに取り組んでいきたい」

糸数候補「子どもを育てながらしかも仕事をしていくこの環境をしっかり整えていく国の子ども安心基金などを使いながらしっかりと子育てをサポートしていくことが大事だと思います」

「子どもは宝」。一方で、伴わない子育て環境の整備。今後沖縄から選出された議員がどう動き環境を改善していくのかその手腕が注目されています。