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夏の甲子園をめざし来月16日に開幕する全国高校野球選手権沖縄大会を前に、今年の注目校・話題校を紹介するめざせ甲子園です。

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2回目の久米島高校チームにはこの夏、大会注目のエースとともにチームを支えるユニークな柱がいました。

その球のような美しさから王朝時代「球美の島」と呼ばれた島。久米島。人口およそ8600人が暮らす島に、高校は一つだけ。創立66年の久米島高校だ。

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野球部はこの春、部員はたったの10人。4月に新入生が加わって22人にまで増え、やっと紅白戦ができる数がそろったが、島にひとつしかないチームだけに、練習試合はもちろん島の外。親の経済的負担も大きく、本島のチームのように簡単にはできない。

新チームになっての初めての練習試合は今月になってからだ。県内で離島のハンディを一番味わっているチームかもしれない。

しかし、この島には、今大会注目の豪腕投手がいた!

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安村大樹。身長171センチ、76キロと小柄ながら、その右腕から繰り出されるストレートは最速146キロ!1年生の頃から注目を集めた久米島のエースだ。

大城翔太捕手「沖縄でも上位に入るピッチャーだと自分でも思っています」

嶺井政彦監督「まだまだ伸びしろがある。もっと上にいくんじゃないかと期待しています」

しかし、今年の春は調整不足もあり、これまで背負い続けたエースナンバーを仲間に譲った…。

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その安村に代わり春のエースとして台頭したのが安田巧だ。球速はMAX132キロながら、多彩な変化球と制球力が持ち味。

競い合う二人の投手が、この夏の期待値を押し上げる。

安村大樹投手「夏はエースでマウンドに上がって優勝したいです」

安田功投手「自分はエースナンバー譲る気はないので、これから二枚看板になれるよう二人とも切磋琢磨しながら頑張っていきたいと思います」

離島のハンディを克服しようと久米島にはある秘策があった。それは…。

嶺井政彦監督「ハンディをドキドキ感に変えて」

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日頃の練習に緊張感を持たせることでチームを強くしようと、嶺井監督は久米島ナインに厳しい練習メニューを課した。そのひとつが「沈黙のスイング」

およそ15分間でバットを200回振る、いわゆる素振りなのだが、誰とも会話することなく、ただ黙々と振り続けなければならない。

嶺井政彦監督「(沈黙のスイングの目的は)自分の世界にまずは入れるかと。自分の世界で、コース、球種、それから配球をイメージしてスイングに没頭できるかと」

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山里恒二主将「練習の中でも意識高く、意味のある練習をやってきている」

意識を高く、厳しいメニューを自らに課す久米島ナイン。しかし、練習は決しい険しいムードではない。その中心にいるのが宇江城陽二くんだ。

宇江城は春の大会では5番を打ち、ソロホームランも放った選手だが、チームにとって彼の存在はそれ以上に大きいという。

山里主将「やっぱりムードメーカーは宇江城くんですね」

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いついかなる時でもナインに笑顔を届ける!そこには宇江城くんのチームを思う人一倍の強さが隠されいる。

宇江城陽二一塁手「(試合では)みんなが落ち込んだり集中力が切れたときに、自分が声を出して引っ張っていけば良いのかなと思います」

『OK!皆盛り上げていこうぜ!オ~~!』

ナインの背中には校訓でもある「向上無限」の文字が…。向上しようと思う心が、無限の力を生む!久米島ナインの夏が始まる!

嶺井政彦監督「潜在的な能力からいけば、十分優勝を狙えると思いますので、本当に狙っていきたいと思っています」

宇江城一塁手「この小さな島で仲良くやってきて、この夏の試合で最後と考えると悲しい部分もあるんですけど、できるだけ良い仲間達と一日でも長い夏を迎えられるようにやっていきたいと思います」

山里主将「本島のチームと離島のチームって違うと思うんですけど、同じ高校生なので、やることをやれば他のチームに負けないチーム力は自分達はあると思っている。自分達が目標にしている甲子園というのを勝ち取りたいと思っています」

『いくぞ甲子園!締まっていこう~~~!』

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>> もっと見せたい「久米島高校」