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今年9月に開学する沖縄大学院大学には国内外から400人近い職員が派遣されます。その開学に合わせて作られたインターナショナルスクールがあります。全国では初となる2つのコースを持つアミークス国際学園。開校から1年。どんな英語教育が行なわれているのでしょうか。取材しました。

うるま市の広大な敷地にある沖縄アミークスインターナショナル。朝、北は名護、南は豊見城からバスで子どもたちが登校します。

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「good morning!」

学校に一歩入ると公用語は英語。校長先生はもちろん図書館の先生も英語で会話をします。

アミークスは去年4月に開校。今年9月に開学予定の沖縄大学院大学に合わせて、職員の子どもの受け入れや地域の国際化を目的に創設されました。幼稚園から中学校まで、10年間の一貫教育が特徴です。

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さらに、文科省の認可を受けた学校としては、外国人を対象としたインターナショナルコースと、日本人を対象としてイマージョンコースの2つのコースを備える、全国でも初めてのインターナショナルスクールとなります。

1年Bクラスはほとんどが県内の子どもたちで構成されるイマージョンクラス。

ABCから始めた子も多かった1年生。入学から10カ月経った今は、算数の授業も全く問題ありません。

校長先生「いわゆるイマースする、英語漬けにするわけですよね。そしたら半年で先生の英語についていくようになりまして、今は十分ついていけるようになりました。」

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また、クラスには必ずバイリンガルの日本人教師もいます。日本語を母国語とする子どものために、ちょっとした体調の変化や喧嘩など、心身のサポートをする目的で配置されているのです。

インターナショナルな顔はこんなところにも。2時間目が終わった午前10時半。子どもたちは思い思いにカバンからお菓子や果物を取り出します。これは「スナックタイム」といって給食までにお腹がすいて集中力が切れないよう小腹を満たすもの。欧米ではごく当たり前の光景だそうです。

そらくん「(Q.どんな所が楽しい?)スナックタイム」

そらくん「(Q.今先生が言っていることは全部わかる?)はい」

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そらくん「(Q.最初はどうだった?)わからなかった」

最初は先生の言っていることがわからなかったと話す長浜晴(そらくん)1年生。

今では英語を上手に使って学校生活を送っています。そんなそらくんの両親はもちろん日本人。お父さんは生まれも育ちも沖縄です。

そらくんのお父さん「うちなーぐちはできますけれど英語は全くできません。」

そらくんのお母さん「親が英語が話せないものですから、一緒に遊んで勉強する中で英語を覚えているんじゃないかと思う」

「子どもには英語を話せるようになってほしい」そらくんの両親のように期待を込めて、入学を決めた家族も多いようです。

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開校から1年。子どもたちの成長の証を披露する。生活発表会が開かれました。アメリカの文化をうたやダンスで表現したり、空手やうちなーぐちで沖縄の文化も披露。

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発表会のあと、教室を訪れたそらくんのお父さん。

そらくん「(Q.お父さんには英語じゃないの?)お父さん英語できない(笑)」

3年後には中学校も開校するアミークス。沖縄から世界へ羽ばたく国際人の誕生に期待が高まっています。

校長「学習環境を作れば子どもたちは大きな可能性がある。きっと国際舞台で活躍できる子になるんじゃないかなと。」

ところでそらくんのお父さん。そらくんには将来どんなことを期待しているのでしょうか?

お父さん「こんなこといっていいか・・・英語させたかったのかアメリカにいってバスケット選手になってくれたらなあと。」

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教科の学習と語学習得を一緒にと考えると大人からするとパニックになりそうですが、子どもたちをみると英語は一つのツールに過ぎないということですね。小学校の英語が必須科目になって1年。今後の県内の英語教育のレベルアップにつながっていくことを期待します。