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県が設置を進めている第32軍司令部壕の説明版の文案から「従軍慰安婦」と「住民虐殺」に関する記述が削除されていたことが分かりました。

県によりますと、説明板は県が壕内の様子を記した説明版の設置を進めていたもので、2011年10月から2回に渡り、文案をまとめる検討委員会を開催。その結果、委員会は「従軍慰安婦などが雑居していた」との記述や、「司令部壕周辺では日本軍にスパイ視された沖縄住民の虐殺などが起こった」という文言を盛り込んだ文案を12月に提出しました。

しかし県は22日までにこれらの記述を削除することを決めたという事です。削除の理由について県は、平和祈念資料館所蔵の映像証言記録に「司令部壕内には、従軍慰安婦所はなかった」という証言があることや、虐殺に係る証言の場所が特定できないとするほか、「証言には両論があり、確証が持てないため」と話しています。

検討委員会は、記述の復活を求める意見書を提出しています。