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八重山地区の公民教科書の採択を巡る問題で、石垣市の小学校に通う児童の保護者が石垣市教育委員会を相手取り、「東京書籍」教科書の無償配布の確認を求め、11月9日、那覇地裁に提訴しました。

11月9日午前、担当する代理人が那覇地裁に訴状を提出、受理されました。訴状で保護者は、9月8日の3市町の全教育委員の協議で採択された「東京書籍」が有効であることを主張。そして子どもが石垣市教委から東京書籍の教科書を無償配布されることの確認を求めています。

11月9日午後には、提訴した保護者が代理人とともに石垣市役所で会見を開き、保護者は「教科書の中身の問題でなくなぜ選ばれたか真相を知りたい」と胸のうちを明かしました。

提訴した保護者は「教科書を選定にするにあたってのルール、規約といいますか、そういうあたりがとても私たちには理解できない。本当のことをきちんと知りたい」と話しました。

また代理人は、石垣市と同じ採択を行った与那国町についても、保護者から訴えがある「可能性は十分にある」として、その場合は訴訟に加えることを示唆しました。

今回の提訴を受けて石垣市教育委員会は、「訴状が届いていないのでコメントできない」と話しています。教科書問題はついに保護者が石垣市教育委員会を訴える事態になっています。