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準決勝 浦添商業-糸満

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来年のセンバツ甲子園の夢につながる九州大会への出場権をかけ、県内60校がしのぎを削った県秋季高校野球大会はきのうが決勝戦。九州への代表2校を決める土曜日の準決勝ときのうの決勝戦を合わせてどうぞ!

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九州行きの2枚の切符をかけ、まず対戦したのは第1シード浦添商業と夏の県代表校糸満。先制したのは浦添商業でした。

初回、先攻めの浦商はヒットと送りバントでチャンスを作ると、バッターは4番でエース・宮里泰悠。センターオーバーのタイムリーで浦商がリードします。

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しかし、2回表1アウトの後、今度は糸満のエースがチャンスを作ります。エースで5番・金城佳尚がヒットで出塁すると手堅く送って2アウトランナーは2塁。続くバッターは7番・高良太輔。宮里の甘い真ん中の高めの球でした。

試合を振り出しに戻すと、糸満打線が浦商・宮里に襲いかかかります。8番、9番と三者連続タイムリーにエラーもからみ、一気に4点、試合の主導権を握ります。

8対3と糸満リードで迎えた最終回、浦商が第1シードの意地を見せます。

ヒットと糸満の金城のワイルドで2点を返すとなおも、2アウトランナー2塁で、打席には再び宮里泰悠。2点差まで詰め寄りますが反撃もここまで。糸満が、実に60年ぶりの決勝へ名乗りを上げました。

糸満・金城章斗主将「一戦一戦戦っていくごとに力もついてきているので、また明日の決勝も勝って(県大会)1位通過で、九州に挑みたいと思います。(九州大会では)最低でもベスト4に入って、センバツにいけるように頑張りたいです」

準決勝 知念-嘉手納

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続く第2試合は、21年ぶりのベスト4、知念対嘉手納。ここまで、接戦を制してきたチーム同士の戦いは両チームの投手がふんばりました。

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嘉手納は背番号11の左腕・山内大成。MAX110キロ台ながらも、カーブを駆使したピッチングで知念打線を翻弄します。毎回ランナーを背負いながらも、打たせてとるピッチング。

一方、知念は、MAX137キロのエース・大浜秀丸。球速以上に球の威力を感じる小気味良いピッチングで、8回まで許したヒットはわずかに2本だけ。嘉手納打線から凡打の山を築きます。

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試合が動いたのは3回、攻める知念はフォアボールとヒットでランナー1塁2塁。バッターは4番キャプテン・大城隼人。

知念・大城隼人主将「自分達は気持ちだけは絶対負けないように、日頃から練習している。本当に勝つことだけ思っていました」

執念の打球はダブルプレーコースながらファーストのミスを誘い、知念がチャンスを繋げます。ここで打席には1年生でクリーンナップ5番のキャッチャーの金城悠太。

知念・金城悠太「皆が繋いでくれたので、絶対打とうと思いました」

金城は8回にも追加点のきっかけとなるヒットを放ち、8番・玉城勇貴のスクイズで2点目のホームを踏む大活躍。

9回、さらに2点を追加した知念は最終回、このリードで気持ちが楽になったというエース山内が気負いすぎてピッチングが崩れる場面もありましたが、すかさず仲間がマウンドに集まり、心を一つにします。

知念・親川聖監督「今までやってきただろうという、そういう檄を伝えました」

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このあと嘉手納に1点を返されますが、結局許したヒットは全部で3本。エース大浜の力投で、4対1と逃げ切った知念。30年ぶりの九州切符を手にしました。

知念・大城隼人主将「(九州大会を決める)この瞬間までやってきたので、素直に嬉しいです」

決勝 知念-糸満

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固いチームワークで勝ちあがった知念か、この秋一戦一戦で確実に成長を続ける糸満か。九州行きの切符を手にした3チームが、ともに秋の県大会、初優勝をかけた決勝戦。

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知念の先発は連投のエース大浜を休ませ、1年生の照屋翼。その照屋は2回に糸満のスクイズで先制点を許すと、5回にもランナー3塁1塁のピンチにバッターは糸満・玉寄。打球はセンター大宜味のグラブのわずかに先を抜ける2点タイムリー3ベース!勝負は喫したかに思われました。

しかし、知念はこの試合に特別な思いがありました。今年の夏の県大会3回戦で糸満に接戦で敗れ、その雪辱を誓っていたのです。

見せ場は6回に待っていました。この回、リードする糸満は好投のエース金城佳尚をライトに下げます。これで流れが変わりました。

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知念は変わったばかりの大城の乱れを突いて3塁2塁とすると、打席には5番・1年生キャッチャー金城悠太が打席に。金城はバットでも投手陣を援護。値千金の2点タイムリーで点差は1点!スタンドを埋める大応援団の熱気も最高潮に達します。

たまらず糸満はエース金城佳尚が再びマウンドへ。そして知念も7回、エース大浜がマウンドに立ちます。

この日も伸びのあるストレートを見せる大浜。味方の援護を信じ、糸満打線を抑えると、8回、再びキャッチャー金城がヒット。さらに犠牲バントで2アウトながらランナーを得点圏に進めた知念。ここまで2安打の森山が打席に入ります。

セカンド玉寄がファインプレー。知念、逆転を阻まれます。

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知念は9回にもランナーを2塁に進めますがエース金城をくずせず、初優勝をつかんだのは糸満!!

試合後涙に暮れた知念・大浜。九州大会での雪辱を誓います。