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『1945年3月18日(日曜日)日の出と日没時に総員配置。きょうも荒れた夜が続く』

65年前のきょうから始まった「アメリカ一水兵の沖縄戦日記」。アメリカに住むセア・ビビンズさんは終戦から43年後、名護市の崎山図書館へ本を送ってきました。

『私は名護の図書館から二冊の本を持ち帰りました。しかし一冊は紛失してしまいました。それで持ち帰った一冊と私の著書を一冊お送りします。誠に申し訳ないことをしてお詫びのしようもございません』

送られたきた本にはアイダホ州で牧畜を営んでいた著者が戦場へ駆り出され、再び郷里へ帰るまでの出来事がつぶさに記録されています。

『ここの人たちは何年も何年もここに住んでいるのだ。ここは彼らの生まれた土地で彼らはずっと幸せだったと思う』『我が国の政治家たちが我々に宣伝してきたことは全くバカげたことだ。ここで私は、この殺戮に自分が関わったことに対し神の許しを乞いたい』

この本を受け取った崎山図書館の呼びかけで市民ボランティアが翻訳を行いました。

翻訳作業に携わった金城進さん「戦争というのはどういったものだったのかというのが沖縄の人たちとは違う視点で見れた」

普通に暮らしてきた人間が見た驚きと悲しみ、怒りを綴った日記。しかし日本語に訳されたこの本をに送ろうとした時、セアさんとは連絡が取れなくなっていました。日記はセアさんが沖縄を去る10月21日まで続きます。