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沖縄戦の遺族が靖国神社と国を相手に、神社に祀られている家族の名前の削除などを求めている裁判、19日の口頭弁論で、沖縄戦の被害の聞き取り調査をした専門家が証言しました。

口頭弁論では、原告側の証人として沖縄戦の被害状況を聞き取り調査した沖縄国際大学の石原昌家教授が出廷しました。

石原教授は、靖国神社に祭られる名簿の基礎的な資料となった「援護法」の設立の経緯を説明し「手続きの中で軍隊に協力したという形をとらないと申請が通らず、沖縄戦の犠牲者が戦争協力者となり歴史が捏造された」と援護法の問題点を指摘しました。

これに対し靖国神社側は「歴史を捻じ曲げたというが、事実を曲げて記載したのは住民ではなかったか」と反論しました。

原告は裁判所に靖国神社などの現場検証を求めていて、裁判所は来月23日に実施するかどうかを判断します。