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いよいよスタートした12日間の選挙戦。沖縄選挙区には15人が立候補しました。有権者の関心もこれまでの選挙以上に高まっています。きょう沖縄選挙区に立候補を届け出た15人の候補者の第一声をお届けします。

1区は大票田の県都・那覇市を含む、久米島や慶良間諸島など那覇周辺の離島、それに南北大東島です。1区には国民新党・前職で民主推薦、4期目を目指す下地幹郎さん、共産党・新人で社大推薦の外間久子さん、幸福実現党・新人の平良成輝さん、自民党・新人で公明推薦の国場幸之助さんの4人が立候補しています。

下地幹郎候補「政権交代をして新しい政策を提案しない限りこの社会は明るくならない。何が何でも政権交代を行いましょう」

外間久子候補「日本共産党は今度の総選挙でなんとしても財界言いなりの政治をただし、国民が主人公、この政治の実現の為に」

平良成輝候補「ばらまきではなく減税を求めていきます。沖縄を平和で安全で暮らせる島に維持していく」

国場幸之助候補「沖縄が元気になれば日本は元気になる。それが出来るのは国場幸之助、私しかいないんです」

2区は浦添市と西原町から北、読谷村までの8つの市町村が含まれています。2区には幸福実現党・新人の富川昇さん、自民党・前職で公明推薦の安次富修さん、社民党・前職で社大推薦の照屋寛徳さんの3人が立候補しています。

富川昇候補「私達は勇気をもって憲法を改正し、断固として独自の防衛体制を築いて参ります。沖縄を二度と植民地にさせません」

安次富修さ候補「イデオロギー主義で停滞させてしまうのか、それとも現実的な選択をして、みんなとともに前に進んで行くのか、いわゆる停滞か、前進か」

照屋寛徳候補「ウチナーの未来はウチナンチュが決める。私達の知恵と力を結集して、沖縄の将来と未来を選択していきましょう」

3区は沖縄市から北、伊江村や伊平屋、伊是名も含まれます。保守・革新ともに分裂し混戦模様の3区。幸福実現党・新人の金城竜郎さん、民主党・新人で国民新党・社大推薦の玉城デニーさん、自民党・前職で公明推薦の嘉数知賢さん、社民党・新人で社大推薦の新川秀清さん、保守系無所属・新人の小渡亨さんの5人が立候補しています。

金城竜郎候補「今回の選挙は国難選挙。生活第一だと言っても国が無くなったら何にもならない」

玉城デニー候補「政治は変わります、間違いなく。この一票一票の確かな力があれば政治を大きく変えることができる」

嘉数知賢候補「我が国の浮沈をかける選挙となった。自民党・公明党がこれまで10年間しっかりと国を支えてきた。その10年間の評価を改めて国民に問う」

新川秀清候補「失業率日本一。所得全国最下位。基地は全国一。こんな沖縄であっていいはずがありません」

小渡亨候補「自民党も駄目。民主党も頼りにならないという有権者がたくさんいる」

4区は南部6つの市町、それに先島が含まれます。民主党・新人で国民新、社大推薦の瑞慶覧長敏さん、自民党・前職で公明推薦の西銘恒三郎さん、幸福実現党新人の富川満也さんの3人が立候補しています。

瑞慶覧長敏候補「これまでの4年間、あるいは“失われた10年”といわれている私たちの国民の生活を取り戻すスタートの日がやってきたんです」

西銘恒三郎候補「北海道から九州まで、全国の国会議員に絶対に負けない仕事をしっかりやっていく信頼の礎がしっかりできたものと確信しております」

富川満也候補「憲法9条を改正して、憲法に独自の防衛権を固め、自分たちの国は自分たちで守ると、毅然たる国家を築いていきたいと思っております」

ここまで沖縄選挙区に立候補した15人の第一声をごらんいただきました。選挙担当の金城記者に今回の選挙の争点などを聞いていきます。

政権選択の行方は沖縄の4つの選挙区にも影響を与えるのは確実です。1区についてはどうでしょうか。

金城記者「1区では前回、反自公で返り咲いた下地さんと、自民の国場さんの争いが注目されます。国場さんは自民の独自候補として13年ぶりに議席奪還を目指します。これに対して下地さんは、追い風の民主の推薦を受け、4期目を目指します。1区はこれまでと違って、経済界が自主投票を決めたことで、下地さんと国場さん双方にどう影響するのかというところも注目されます」

2区は前回と同じ照屋さんと安次富さんの事実上の一騎打ちです。

金城記者「前職の照屋さんは強固な革新地盤を背景に着々と運動を広げています。一方の安次富さんは前回、小泉旋風もあって比例で復活しました。今回は選挙区で当選したいところです。しかし今回は自民党の逆風もあって公明とセット戦術で運動を展開しています」

3区は5人が立候補し、与野党それぞれも分裂選挙となっています。

金城記者「与党は前職の嘉数さんに対し、自民党を離党した小渡さんが反旗を翻しました。小渡さんは、嘉数さんの5期目の挑戦、多選を批判しています。これに対して嘉数さんは、中北部の振興は自分の4期の実績だとして、双方、保守票の奪い合いを展開しています。一方、野党は民主の玉城さんと社民の新川さんは、最後まで一本化調整がつかず、革新票をめぐって激しく争っているというところです。この3区は、辺野古や泡瀬の問題など多くの課題を抱えていまして、候補者も5人。有権者はそれぞれの公約を見比べて投票できる環境にあるといえます」

4区は3人です。こちらは自民と民主が正面から対立しているところです。

金城記者「過去2回、西銘さんは野党の乱立で当選を重ねました。しかし今回は共産党が候補者擁立を見送ったため、瑞慶覧さんとの一騎打ちとなりました。西銘さんは民主の風を警戒し、これまでになく徹底して地域を回る選挙を展開しています。一方、当初は知名度不足だった瑞慶覧さんは、こちらも地域回りを徹底していて、民主の追い風に乗った戦いを展開しています」

ところで九州比例区には、県出身の候補者として共産党前職の赤嶺政賢さんが立候補しています。

赤嶺政賢候補「自公政権が安心を奪い、希望を奪った。子どもたちからは夢を奪った。そういう政治に私たち国民の怒りをぶつけて、退場願う」

金城記者「今回の総選挙は、政権が代わるかどうかが大きく注目されています。一方で、沖縄の課題を見据えて国会で働いてくれる人をきちんと選ぶという基本的な姿勢を、私たち有権者は持っていたいです」

ここまでは、総選挙公示関連のニュースをお伝えしました。衆議院選の投票は今月30日です。