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沖縄の本土復帰から37年、県の人口はおよそ95万人から137万人へと1.4倍に増え、インフラの整備なども進められてきました。一方で、アメリカ軍のヘリや戦闘機が墜落し、兵士による事件事故が相次いでも広大な基地は変わらず横たわり続けています。その現実を見てあらためて平和について考える5・15平和行進が今年も始まりました。

このうち本島南部の戦跡を回る南コースは全国から集まったおよそ700人が那覇市役所を出発し、平和を訴えながらひめゆりの塔を目標に19.2キロを歩きました。横浜市から参加した男性は「(Q地元にも基地がありますが)はい、毎日爆音で眠れない日々を過ごしています。沖縄から基地をなくそうと思って」と話し、県内から参加した男性は「今年もまたこの季節がきた。訴えることは変わってない。基地はいらない」と話していました。

また、新たな基地建設が計画されている名護市辺野古からもおよそ500人が出発。途中、アメリカ軍の大型車両とすれ違う場面もあり、参加者たちは改めて沖縄の現実を実感しているようでした。大阪府から参加した男性は「沖縄の現状を自分の肌で知るのが一番良いと思って」と話し、三重県から参加した女性は「沖縄は観光のイメージで海もきれいだし、良い所だなと思うんですけど、身近に基地もある。来てみないとわからないことがいっぱいある」と話していました。県内から参加した女性は「復帰の日ですので、沖縄の人にとっては特別な日。反戦や平和、命が一番であるとか、そういったことを思いながら歩いています」と話していました。

平和行進は17日・日曜日まで行われます。