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麻生総理大臣は、アメリカ軍再編で沖縄から減らされる海兵隊員について「削減される実数がわかるはずがない」と発言しました。これは10日に開かれた衆議院外務委員会で、辻元清美議員の質問に麻生総理が答えたものです。

2006年の日米合意では海兵隊員8000人とその家族9000人を在日アメリカ軍の再編でグアムに移すことが決められました。しかし、委員会で辻元議員が「グアムに海兵隊が沖縄から移転したら、沖縄には何人海兵隊員が残るのか」と質したのに対し、麻生総理は「実数についてわかるはずがない」、「通常はここに何人ということを明確に言うことは考えられない」と答えました。

アメリカ軍再編で政府は、沖縄に駐留する海兵隊員は1万8000人で8000人が減るので1万人が残ることになると説明していますが、宜野湾市の伊波市長は2008年にハワイの太平洋軍司令部を訪れた際「沖縄から削減する兵力は別の基地から補充する」という説明を受けたということです。このため、沖縄に駐留する海兵隊員の数が本当に減るのかさえ不透明で、アメリカ軍再編が沖縄の負担軽減になるのか新たな疑問が浮上しています。