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20日、慰霊の日を前に宜野湾市の小学校では、子どもたちが集団自決をテーマにした創作劇に挑みました。志真志小学校で上演された創作劇「ヒルサキツキミソウ」は、仲の良い家族が集団自決で命を絶ってしまうという内容です。

演じたのは4年生から6年生の20人。命の尊さについて考えてもらおうと先生が脚本を作りました。しかし本番が迫ると思いがけないことが。『洗脳ではないか』といった電話やメールが30件以上も寄せられたのです。

しかし本番では先生たちの心配を吹き飛ばすかのように子どもたちが精一杯の演技を披露。劇は大成功を収めました。観劇した児童の母親は、「素晴らしかった。子どもたちの頑張りには拍手したいです」と話していました。

また、沖縄戦体験者の宮城恒彦さんは、「沖縄戦のことを語り継ぐことは誰が語り継ごうがこれはもう、これにものいいがつくこと自体がおかしい」と話していました。また、脚本を手がけた宮城淳先生は、「10年前に言えたことが、今はいえないということも聞きますしね、難しくなってきていると思います。伝えていかないといけない命の大事さは変わらないと思いますので、ぜひ伝え続けないといけないことじゃないかと思います」と話していました。

今回の出来事は、戦後63年が経ち、沖縄戦の実相を伝えていくことの難しさを改めて感じさせられるものとなりました。