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沖縄戦で亡くなった人たちを遺族に無断で靖国神社に合祀して、追悼の自由を侵害しているとして、遺族らが合祀取り下げを求めている裁判の第一回口頭弁論が17日に開かれました。

裁判では、沖縄戦で肉親を失った遺族ら5人が無断で肉親を合祀され精神的苦痛を受けたとして、靖国神社と国を相手取り、合祀の取り下げなどを求めています。

裁判の冒頭、兄と母親が合祀されている川端光善さんは「普通の主婦だった母が勝手に陸軍の軍属とされ、戦争に協力したかのように合祀されている」と訴えました。

一方、靖国神社側は、国から提供を受けた戦没者の中から合祀基準に該当する人を合祀していると反論。「合祀は神社の宗教活動の自由にかかわり、裁判で争うべきものではない」などと訴えを退けるよう求めています。

沖縄戦の遺族が靖国神社への合祀取り下げを求めた裁判はこれまでに例がなく、裁判の行方が注目されます。