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後期高齢者医療制度のスタートや後発医薬品のための処方せん様式変更など、きょうから医療現場には様々な改変が訪れています。

そのなかで40歳から74歳まで、国保や健保などすべての保険加入者に義務付けられることになったのが「特定健康診査」いわゆる「メタボ健診」です。具体的にどのような健診がスタートするのかをまとめました。比嘉記者です。

メタボリックシンドローム。お腹まわりが気になり始めた人には気になる言葉ですが…。

街の声「油モノを控えるとか、夜遅く食べないとか、気を使ってはいるんですけど、運動量が少ないせいですかね、やはり若い頃とくらべると体重がなかなか」「そうですね、外食はなるべくしないようにしてます」「一番気になる。毎食、食べながらも気になってしょうがないけど、なかなか(習慣を)切り替えることができなくて」

誰もが気になる肥満。とくに内臓に蓄積した脂肪は、様々な生活習慣病を引き起こす大きな原因になります。

日本人の死因はいま、男女ともガンをトップに心筋梗塞などの心疾患、そして脳梗塞などの脳・血管疾患とつづいています。この心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす原因となるのが、自覚症状のない高血糖や高血圧。

この高血圧や高脂血症、高血糖の状態を早期に知り、重大な病気の発症をおさえようという目的で今日から義務付けられたのが「特定健康診査」、いわゆる「メタボ健診」です。

健診ではこれまでと同様に、身長や体重をはかったり血圧チェックが行われますが、あらたなチェック項目に加わったのがお腹周りの測定。規準として、男性が85センチ以上、女性は90センチ以上だとメタボリック・シンドロームの「対象者」ということになります。この内臓脂肪型肥満にくわえ、高血糖や高血圧、中性脂肪の割合が高いなど、危険因子が二つ以上あてはまる状態、これがメタボリックシンドロームです。

中部徳洲会病院・垣花悠子先生「自覚症状がない。少しくらい血糖値が高くても元気です。ですけどそれが5年、10年と放っておくと血液がどろどろ、しまいには血管が詰まってしまう。脳梗塞・心筋梗塞という恐ろしい病気をある日突然起こしてしまうということを自覚してほしいんです」

カロリーの高い食生活、車社会で慢性的な運動不足。生活習慣はなかなか変えられないのが現状ですが、症状の出ない高血圧・高血糖などを放っておくと、その間にじわじわと生活習慣病はしのび寄ってきます。

垣花先生「ある日突然なんですよ。10年前から血糖値が高いと健診のたびにいわれてて、でもそのうち痩せればって。10年目にいきなり胸が痛い。救急車で運ばれて心筋梗塞、原因は糖尿病です、と言われる方が多いんですよ」

この健診でメタボ状態と診断された人に対して、面接などでサポートを行うことがこの健診の特長です。メタボ対象者は医師のアドバイスにくわえ、管理栄養士による食事指導など、生活習慣を改善するための面接を受けることと半年後に改善状況を報告することが義務付けられています。

気になるのが県内の健診率。2006年度、県内の国保加入者の基本健診受診率は28.5パーセントと、全国的にも低い受診率です。健康を過信せず、新しい健診でぜひ自分の健康状態を知ってほしいと、医療現場では呼びかけています。

垣花先生「自分のからだを自分で知る。自分の血糖値は普段どれくらい、血圧はどれくらい。自分の体に責任を持つためにも、データを知るのはとても大事だと思う」

お伝えした特定健康診査「メタボ健診」は今日からスタート。増え続ける医療費抑制のために導入された積極的健診ですが、5年のうちに受診率を65パーセントを達成できない市町村には国保財政負担が大きくなるなど、ペナルティも課されています。

毎日の生活習慣を変えることはなかなか難しいものですが、実際に健診をうけることで、自分の健康状態を確認することがなにより大切なことと言えそうです。

さて、このメタボですが、ステーションQではこれから一年かけて、壮大な計画にとりくんでいきます。月に1回、メタボ解消のための情報をお伝えする「まんぷく王子のメタボ作戦」!

QABの営業社員の照屋と竹富に課せられた使命は「10キ減量、メタボ解消」!食べることが大好きでご覧の体型となったこの2人。誰が呼んだかまんぷく王子の体重は、偶然にも同じ101キロと、条件はいっしょ!日々の業務に忙殺されるなか、食事や運動など、生活習慣をどのように改善し、メタボ解消に取り組むことができるかカメラが追います!第一回のオンエアはいよいよ今月11日、はたして2人は使命をまっとうできるのでしょうか!!

「目標10キロ減量!がんばるぞ!!」