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巣立ちの春を迎え、9日、那覇市内の夜間中学で学ぶお年寄り達も慣れ親しんだ学び舎を後にしました。

那覇市内にある珊瑚舎スコーレ夜間中学では、戦中・戦後の混乱期に義務教育を受けられなかったお年寄り達が学んでいます。

9日は多くの子や孫が見守る中、6人が卒業の日を迎えました。卒業生のひとりは「学校につくと同時に勉強を教えあったり、ゆんたくしたり、食べたり、踊ったり。この3年間で77年分の楽しい思いをさせて頂きました。思い描いていた同級生も出来たことも一番の喜びです」と卒業の喜びをかみしめていました。

NPOが運営する珊瑚舎スコーレに対し、現在、法で認める卒業認定はありませんが、県教育長では戦後処理の一環として正式な卒業認定が出せるよう取り組む考えがあることも明らかにしています。

6人の卒業生の内5人は2007年と同様、県の特例措置を受けて泊高校の受験を済ませていて、春からは新たな学び舎の門をくぐる予定です。