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漆というと高級食器のイメージが強いですが、今日のうちな〜ムーンは漆で仕上げたアクセサリーをご紹介します。伝統工芸の技を活かしつつ、モダンな作風が今受けています。

流れるような曲線で波を表現したピアス。花から花へ飛び交う蝶をデザインしたかんざし。

黒檀に繊細な透かし彫りを施し、漆塗りの落ち着いた光沢で仕上げたアクセサリーは見た目の美しさに加え、手にした時のぬくもりある質感が特徴です。

自然をモチーフにしたこれらの作品を制作しているのが森長八恵美さん。その工房は沖縄の昔ながらの風景が残る南城市にありました。両親ともに木工作家で、幼い頃から彫刻刀で遊んでいた森長さんにとって、この道に進むのは自然の流れだったようです。

森長さん「堅い木なので、すごく抵抗力があるので、全部の指に神経を集中させて、まわしながら一気にカットするという感じです」

柔らかな作品の印象とは対象的に、作品作りは固い黒檀との格闘です。自らデザインした絵を黒檀に写し糸鋸でカット。ヤスリで滑らかに整えます。そして何といってもこだわっているのが、仕上げの漆塗りです。

森長さん「見た目のデザインも大事にしているんですが、やっぱりあの触った感じの滑らかさだったり」

上質な光沢感を出したい。森長さんは県の工芸指導所に通い、漆の技術を習得。幾重にも漆を塗り重ねることで、森長さんのイメージしていたしっとりとした落ち着きのある光沢が生まれました。

デザインから漆仕上げまで50にも及ぶ細かな工程を1人でこなす森長さん。ピアスひとつの完成までに2,3週間。まさに丁寧な手仕事から生まれる逸品です。

森長さん「自分自身が漆の良さを知ったので、それを若い子にも是非伝えたいと思って、まあ、使いながらその良さを実感していただければと思います」

ピアスで1万2000円くらいからと決して安いものではないですが、1つ1つ丁寧な手仕事から生まれる作品と考えると納得で、長く愛用できるアクセサリーという感じがします。