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戦後の一時期、琉球政府の発足前にそれぞれの地域社会をおさめていた自治会や群島政府について考えるシンポジウムが16日、那覇市で開かれました。

沖縄大学が創立50周年を記念して開いたシンポジウムで、50年以上前の戦後の混乱期に、沖縄・宮古・八重山、そして奄美の自治がどのように行われ、沖縄の戦後史にどう関わってきたかを見つめ直そうというものです。

それぞれの地域の郷土史編纂者でもあるパネリストは「終戦の年の12月、宮古島では早くも地元紙が創刊された」と話し、また「八重山では軍政権下に入る前に群民大会が開催され、地域政党も生まれた」と自治を求めて人々が立ち上がった各地の戦後の様子を述べました。

コーディネータをつとめた新崎理事長は「道州制も論議され、地域の自治が問われる今、自治を自らの手で勝ち取ろうとした沖縄の体験は、何らかの手がかりになる」と話しています。