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きのうは北部で海の神様を祭る「ウンジャミ・ウンガミ」が各地でありました。その中で、珍しいジュゴンの歌を伝えている大宜味村謝名城のウンガミをご覧ください。

グスク時代、国頭按司の城があった大宜味村謝名城は、山の中腹に位置しています。

カミンチュを先頭に、一番上の神アサギに到着し、祭り本番です。立派な神アサギで、楓の木で組んでありました。

こちらが16歳からノロを勤める備 信子さん。いつも賑やかに踊るアシビ神は欠席でしたが、この日は子供の神、フンデー神も参加しました。

この祭りは、山の神様、海の神様の両方お迎えし、ノロたちと楽しく歌い踊るという趣旨です。木漏れ日のなかで、山深い所での「ウンガミ」というのも珍しいですね!

配られているのは山の神様のお土産のシークワーサー、そして海の神様からの海ぶどうです。海と山の恵み、両方を大事にしてきた北部の山村ならではの祭りです。

最後は下まで降りていって、神様とお別れです。海が見えるところで、海の神をニライカナイまでお送りします。

備 信子さん「海の神様はどうやっていらっしゃったかといえば、ザン(ジュゴン)に乗っていらっしゃった。このジュゴンはこっちでは昔から神の魚と呼ばれているわけ。大宜味村では。絶対にこのジュゴンは大切にしてほしいと思うわけよね」