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熱帯低気圧の谷間に入った影響で本島全域で大雨が降り続き、土砂崩れや床上・床下浸水などの被害が拡大しています。沖縄気象台によりますと那覇市では8月10日午前5時から12日午前9時までの間に497ミリの降水量を観測しました。

この大雨の影響で本島各地で20件の土砂崩れや85件の床上・床下浸水など被害が相次ぎました。中城村津覇では民家の裏山が崩れ車庫が土砂によって損壊した他、北谷町吉原ではコンクリートの路面の下にあった土砂が雨で流されて地盤が陥没しました。

また、那覇市長田のマンション建設現場では地割れが発生し隣接するマンションの95世帯すべてと付近の住宅あわせて104世帯に避難指示が出されています。また、周辺の12世帯にも避難勧告が出され住民は近くの那覇市民会館に避難したり親戚の家に移動していて避難解除の目処はたっていない状況です。

ところで本島地方はこの後、8月12日昼過ぎにかけて大雨と強い風が予想されていて、気象台では厳重な警戒を呼び掛けています。現在、本島中南部と北部に大雨洪水警報と、雷、強風、波浪の注意報が出ています。

那覇や慶良間諸島では、降り始めからの雨量が400ミリを超えていて、地盤の緩みによる土砂災害などが予想されています。また本島地方では強風や高波、落雷や突風、久米島では大雨にも注意が必要で、気象台は災害警戒情報を出して注意を呼びかけています。