※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
News Photo

先日、那覇市久茂地にあるカフェ4thで行われた日野皓正クインテッドのライブのもよう。世界的なジャズトランペット奏者の日野皓正さんの演奏は見ごたえあります。

周りの奏者とのアンサンブルも見事です。ところで、ドラムを叩いてる少年に見覚えありませんか。

川井和丸さんというんですが、実はこのランドセルを担いだ子が幼い頃の彼なんです。8年前にステーションQで取り上げた座間味村阿嘉島出身の天才少年ドラマーなんです。

ドラムに隠れて見えなかった和丸さんも、今年で16歳です。

この4月から日野さんのバンドメンバーに加わり、プロのミュージシャンとして全国を駆け巡っている和丸さんが沖縄で初のライブを行いました。その成長ぶりをご覧ください。

多田誠司さん(sax)「第一印象はすごい悪かったですね。生意気で」

石井彰さん(pf)「普通じゃない。通常じゃない感じが印象的でした」

金沢英明さん(b)「(音楽に)年は関係ないから、そういうふうにさせてくれるのがすごい」

日野さん「目を見たときに、こいつ只者ではないなと思った」

7歳からドラムをはじめ、10歳の時には日本のトップミュージシャン達とファーストアルバム「BEAT KIDS]をリリースするなど、天才少年ドラマーとして評判を集めてきた和丸さん。日野さんと出会ったのは2年前。

日野さん「和丸いるか?ていったら、『はーい』って手あげたから、ちょっと出てきて叩けって。聞いたこともないのに、そしたらうちのドラムよりすごいソロやったわけ」

何と日野さんのステージに飛び入りし、その天才ぶりで観客を、そして日野さんをも驚かせたのです。

日野さん「僕のバンドのまんねりか、壁にぶち当たっていたジャズ界の活性化。若いという事は無限の可能性を秘めている」

和丸さん「気づいたら4ヶ月あっという間にすぎました。すごく勉強になっています」

日野さん「僕達の会話の次元、同じ会話(音楽)をしなくちゃ、音楽にならない。それがけっこうできてる。16とは思えないでしょう、あのドラムから出てくる音、言葉が、お互いの言葉が」

和丸さん「動きとか、しぐさとか、アイコンタクトでやる。みんなをちゃんとみながら、ちゃんと調和をしあうようにする」

ドラムを叩いてる時は無になっているという和丸さん、譜面にはない感性とその場の雰囲気から生み出す音楽に観衆も魅了されます。

和丸さん「今日のライブもそうなんですけど、やる曲全然決めないで、バッとでて、バッとやるん。それがおもしろいです。その場でやる。毎回違うし」

日野さん「阿嘉島の、自分の生まれ育った島の一日をドラムソウルで一人でやってみよう」

観客「グー!もうナイスです」「ちょっと理解を超えてる天才に出会った感じがして、まだ理解していないです」

日野さん「独特なリズム感とか、それがバンドを変えると思う。それに僕は期待している」

和丸さん「今ジャズをやっているんですが、目標は世界に通用するようになりたいです。沖縄のみなさん、応援よろしくお願いします」

音楽で会話をするってステキですね。和丸さんは本格的にジャズを始めてまだ4ヶ月。毎日が勉強だといってました。世界の舞台での活躍期待してます。