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小学校から毎日のようにメールで送られてくる不審者情報。もはや子ども達に安全な場所はなくなっています。

最小限の力で自分の身を守る護身術。県少林寺拳法では、去年から女性だけでなく、小学生への講座を行なっています。

島袋さん「一番耳に入ってくるのが、ニュースでも新聞でも、小学生を対象にした事件が多いので始めた」

何かあった時でもとっさに自分で対処できるように、体で覚えさせていくのが狙いです。

小学生「(Q:初めて体験したけど面白かった?)自分の身を守ることが勉強になりました」「(Q:怖くなかった?)怖くなかった。(Q:1人でも安全に学校に通えそうですか?)はい」

変質者や誘拐だけではありません。虐待、いじめなど、子どもたちに降りかかる暴力はたくさんあります。

そうした暴力から子どもを守るためのワークショップを行なっている団体があります。CAPセンターの中村さんはこれまで4万5千人に開いてきました。

CAPは30年前、アメリカで小学生が暴行される事件が発生したことを受け発足。現在、世界中に広がっています。

やや衝撃的な内容ですが、これは誰からもどんな状況にあっても暴力は受けてはいけないんだよというメッセージです。

中村さん「子ども達は、なかなかあったことを話せない。虐待についてもいじめについても、本当に暴力を受けていることを語れないんです。私達は子ども達に対して、誰かに言っていいんだよと伝える」

子ども達がもしもの時、話しやすい環境を作るために、必ず事前に大人に向けたワークショップが開かれます。

参加者「もし子どもが危険な目に遭ったとき、こう答えればいいんだなと分かった」「なぜそんな所にいったんだとつい言ってしまいます。子どもから相談しやすい大人になるために勉強しなきゃいけない」

護身術もCAPのプログラムも使う機会がないことが一番です。ただ、知っていること、身に付けておくことで、被害者はもちろん、将来加害者にもならない希望も託されているのです。