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昨日まで4日間の熱戦が行われた男子プロゴルフの国内メジャー初戦「日本プロゴルフ選手権」。県出身の宮里兄弟の活躍に注目が集まりましたが、元気がなかったお兄ちゃんに代わり、弟・優作プロが大会を盛り上げました。

「(お目当ての選手は?)もちろん宮里兄弟」「(優作プロに期待する事?)優勝してほしいです!」「(お目当ての選手は?)やっぱり地元ですから優作さん」「この迫力に圧倒されています」

男子プロゴルフの今季、国内メジャー初戦「日本プロゴルフ選手権」は、昨日の最終日のギャラリー8603人と、合わせ大会4日間で1万9千人余りがかけつました。

宮里聖志選手「(たくさんの声援を送られていますね?)ありがたいですね。沖縄だけですよ。一歩外に出ると『藍ちゃんのお兄ちゃん』になっちゃうんで、沖縄は良いですね」

宮里優作選手「(こんなに多くのギャラリーは)最近の試合では本当にないですかね。僕が妹のキャディーをした時以来のギャラリーの数だったので、すごく嬉しかった」

大会は2004年に続き、地元優勝を目指す兄・宮里聖志選手と、地元で悲願の初優勝を狙う弟・宮里優作選手の二人の兄弟に一番の注目が集まりました。

このうち宮里優作選手は、初日4年連続賞金王を目指す片山晋呉選手や復活にかけるジャンボ尾崎選手とのペアリングでスタート。

このコースは、オフシーズンの練習場として何度も通いなれている場所だけに、リラックスしてプレー。5バーディー3ボギーで初日を終え、2アンダー11位の好位置につけます。

大会3日目の土曜日、宮里選手は序盤の2番、そして3番で連続ボギーと調子を崩し、この日前半で3ボギーを叩く展開。首位との差が広がり、つい下を向いてしまう状況の中、支えたのは地元の暖かい声援でした。

宮里優作選手「(ギャラリーの声援について?)ラウンド中もずっと支えて頂いて、プロゴルファー冥利につきるというか、そういう感じでしたね」

ファンの声に背中を押された宮里選手は、この後10番から3連続バーディーで巻き返し、通算3アンダー。首位と3打差で、優勝争いに踏みとどまる粘りを見せます。

そして迎えた最終日、宮里優作選手はこの日も一番人気で、大勢の地元ギャラリーを引きつれ、最後のプレーに挑みました。

朝早く雨も落ち、うす曇の天気の中スタートした宮里選手は2番パー4で、第2打をピン奥に付けます。

ところで今大会、参加した各選手を苦しめたのは、日本で初めてこのコースに採用された芝、シーショアパスパラム。ハワイのゴルフ場などで使われてる芝で、転がりやすく、グリーンではパットを狂わせます。

しかし、宮里はこの2番を軽いタッチで沈め、バーディ!トップとの差を2打差にします。ところが、その後は、再三のバーディーチャンスを逃がす我慢の展開。

後半に入ると、宮里選手は11番でこの日2度目のボギー。優勝争いから一歩後退します。さらに、14番・・・。

じりじりとスコアを落としていく宮里選手は、その後もバーディーチャンスを掴みますが、詰めのパットが上手くいきません。ついに17番では、この日4つ目のボギーを叩いて、優勝争いから脱落。結果、通算イーブンパーで7位タイとなり、残念ながら地元のファンの声援に応えることはできませんでした。

宮里優作選手「本当に調子も上がってますし、自分はここまでやれるっていう自信が今大会で出てきたと思う。あまりマイナスに考えず、これからどんどんプラスに変えていきたいと思ってます。(初勝利に向けて?)今の調子でやっていれば待っていれば(優勝が)くると思うので、あまり欲を出さずに地道にコツコツやっていきたいと思います」

その他県勢は、兄の宮里聖志選手が通算+14の60位タイ。友利勝良選手は通算+11の53位タイの結果でした。

今大会優勝したのは、初日から安定した我慢強いゴルフを展開した伊沢利光プロ。長い不調のトンネルから抜け出す価値あるタイトルを手にしています。

惜しかった宮里優作プロは、今週木曜日から岡山県で始まるマンシングウェアオープンに、兄聖志プロとともに出場します。