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ことしもいろいろありました。シリーズでお伝えしてきた『2006沖縄この一年』、最終日のきょうは世相です。私達QABが伝えてきた沖縄の表情をお伝えします。

「ああ、疲れた・・・あらっワンセグ携帯?誰のかしら?」

がじゅまる「もしもし、ぼくがじゅまる。デイゴさんが僕のおうち。大変だろうって?そう、この世の中、大変だけど、僕だけじゃないよ。結構みんな、一生懸命生なんだ」

そう、時々、行き先がわからず迷ったり、他の動物に襲われたり、時には自動車事故にあってしまう動物たちもいました。一生懸命に生きる彼らの姿が、殺伐とした世の中に暮らす私たちの心を和ませてくれました。

「自分で歌ってるつもりなんだなぁ」

コロの得意技は夕方の町内放送に合わせて歌うこと。

豊見城署にかなり人相の悪い凶暴なやつが捕まりました。とはいえ、人相や性格はワニガメに罪はないのですね。罪がないといえば・・・。

痛かったけど、くす玉に罪はない・・・。

「(Q:一番どこが怖かった?)階段のところ。(Q:また来たい?)いやだ」

怖いお化けに罪はない・・・かも?

そして自然の厳しさ荒々しさを痛いほど感じた年でもありました。

那覇市首里鳥堀町のマンションの敷地で40メートルの亀裂がみつかった。住民に避難勧告と指示が出た。

八重山に台風13号直撃。家屋の損壊78棟・電柱200本以上が倒壊。ケガ人も多数出た。

61年目の慰霊の日。戦争体験者の数が減る中、戦争をどう語り継ぐか、戦争を知らない世代にどう引き継ぐか、その課題を受け止め考えようとする若い人たちの姿がありました。

戦争で多くの命を失った悲しみを知る島はことしは、また違った方向で「命」の大切さを子どもたちに伝える大きな課題に向き合っています。

全国的にいじめや自殺が相次いだ今年。「命」の大切さを心で受け止めて欲しい・・・。浦添市の父母や教師は劇を通して無関心がいじめにつながることを伝えました。原作は谷川俊太郎「かさをささないシランさん」。いつも他人の苦しみに無関心なシランさんが自分の窮地に立った時、周りの無関心に傷つき、いじめについて考えるようになるというものです。そして、いじめによる自殺のニュースに心を痛めた教諭は歌に「命の大切さ」を知ってほしいという想いを込めました。

下地なを美教諭「命は自分だけでなく、ずっとずっと受け継がれてきた大切な命であるので、自分の代で止めてしまってはいけない。次の未来へ繋げていってほしい」

児童「けんかとかいじめがない楽しい学校に」「いろんな人と支え合って生きているということを、この歌詞を見てよくわかりました」

戦場になった悲しみを背負い、日々向かい合わなければならない壁に行く手を立ちふさがれても、私たちにとっての光は未来につながる子どもたちです。「命が輝く島にしたい」、それが私たちの誓いです。