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めざせ甲子園、12校目の今日は興南高校です。

名門チームには甲子園の夢を追い求め、各地からも選手が集まってきます。その中に、この夏特別な思いを持って大会に挑むナインがいます。

今大会第3シードの興南高校。今年春の大会で準優勝し、優勝候補に名前を挙げる強豪校です。この日も宜野座高校と練習試合を組んで攻守のチェックを入念に行い、最後の調整に入っていました。

今年の興南は投手を柱にした守りのチーム。エース與那嶺祐也は、去年から球速を4キロもアップさせ、今大会八重山商工の大嶺投手とならぶマックス147キロの最速右腕!

與那嶺祐也投手「みんなで最後の(3年生)最後の甲子園に行くために勝てるピッチング、勝つピッチングがしたいです」

この他、右サイドの高江州 亘は、MAX135キロのスピードに加え、安定感も抜群。さらに、シンカーやカーブ、スライダーと、変化球も多彩で監督の信頼も厚い選手です。また、左ピッチャーでは、幸喜竜一や山内 大といった、二人の頼れる2年生も控えていて、投手陣の厚さは他のチームを上回っています。

一方、打撃陣では3番に知念駿吾。4番バッターにはエース與那嶺祐也が入り、投打ともにチームの柱として活躍します。そして、5番バッターはキャプテンでキャッチャーの玉城啓太!

今年の興南には、こんなバッターもいます!

どっしりと腰を落とし、大きく股を開いた、独特のフォームで快音を響かせるのは比嘉光国君!すごいバッティングですが、このフォーム!名づけて!

比嘉光国内野手「ガニ股打法!」

バッティングの際、軸のブレをなくすために内間監督がすすめたこのフォーム!最初は相手チームだけでなく見方にも笑われていたそうですが、打率はグングンアップしました!

内間邦彦監督「べつにうけるために僕が教えたわけではない。彼自信が恥ずかしいとか、そういう気持ちではなくて、チームのためにという気持ちが非常に(強い)」「あの子が象徴にもなるんじゃないですか。やっぱり格好じゃなくて、勝ちたいという気持ちで(がに股打法に変えた)というのが」

ガニ股打法!この夏比嘉君のバッティングに注目です!

比嘉光国内野手「僕のがに股打法で勝っていきたいと思います」

チームを一つにまとめる精神的な存在はキャプテンの玉城君。彼にはこの夏、他のナインとは違う甲子園への大きな思いがありました。

内間邦彦監督「八重山商工さんが甲子園に行った。(玉城は)八重山から出てきて、自分も何とか甲子園に行きたいという、そういう気持ちは人一倍あるんじゃないですか」

八重山商工ナインと中学まで石垣で過ごし、一緒に野球をした玉城君でしたが、甲子園の夢を求め、一人石垣から本島にやってきました。しかし、春のセンバツで八重山商工が甲子園に出場。このことを誰よりも喜び、そして悔しがったのも玉城君でした。

玉城啓太主将「(春のセンバツの後)『どうだったか?』っていう電話をしたら(商工ナインが)『また行きたい』みたいなことを言ったので、『いや、行かさない!』(って言いました)」

この夏は俺達が甲子園へ!興南が23年ぶりの古豪復活をかけます!

玉城啓太主将「地元が甲子園に行っている。一番行きたいのは自分なんで、チーム一丸となっていきたいです」

與那嶺祐也投手「野球は一人でできない。9人で、ベンチにいる20人とスタンドいるみんなで優勝したいです」

内間邦彦監督「うちは体が小さいものですから」「小さいながらも本当にすごい。みんなのパワーというんですか、それを感じて今やっています」「やっぱり今野球が楽しいです。この子たちを見るのが楽しいです」

甲子園行くぞ〜!オ〜!

めざせ甲子園明日は、コザ高校です!