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「検証、アメリカ軍再編最終報告」です。今回の最終報告で、県内の基地負担の軽減策の柱の1つが、嘉手納基地のF-15戦闘機の訓練の一部を本土に移転することです。しかしそれと引き換えに、今後嘉手納基地は自衛隊も共同使用することが決まりました。果たして、本当に負担は減るのでしょうか?

宮城町長「どうも、いらっしゃいませ。どうぞ」

先週金曜日、嘉手納町を訪れた、防衛施設庁の北原長官。およそ1時間にわたって、今回のアメリカ軍再編の最終報告について町側に説明しました。

北原長官「私がご説明申し上げた点は大きく2点あります」

『F-15の訓練を本土へ分散』

最終報告で嘉手納基地では現在行われているF-15戦闘機の訓練が本土の三沢、千歳、小松、百里、築城、新田原の6箇所の自衛隊基地に分散移転されるとされています。受け入れ先の街は、今回の案をどう見ているのでしょうか?

訓練分散先の一つ、千歳市は・・・ 
山口幸太郎千歳市長「今回増えた回数がどの程度騒音に影響するのかは最大のポイントではないかと思っております。」

千歳市民「賛成している人はそんなにいないと思うよ。深刻だよね。うるさいのは分かってるんだから。」千歳市民「もうちょっと千歳に来るんなら住んでいる人たちに説明してほしいなと思いますね。」千歳市民「仕方ないと思います。どうしてかって、ここに基地があるから。」

そして、嘉手納基地における再編計画から見えてくるのは、最終報告のキーワード、日米同盟の強化です。

『自衛隊との共同使用』

嘉手納基地は今後、航空自衛隊・那覇基地の戦闘機の訓練に使われます。アメリカ軍と自衛隊が一緒に訓練を行う、日米の共同使用空港となります。つまり最終報告で、嘉手納基地は、アメリカ軍の訓練をマイナスし、自衛隊の訓練をプラス。そして最終的に、訓練全体はマイナスになると説明されています。

北原長官「(離発着の回数はどれぐらい?)それについては、私は承知しているところでは7万回と聞いております。(それは米軍が言っているんですか?)いえ、これは、私どもが承知しているところでは、そういうことを聞いております」北原長官「(根拠が言えないんであれば、減ったかどうか言えないんじゃないですか?)ですから、数字で、先ほど申しましたように、何回が何回になるといったことは、これをお示しすることは、これは難しいです。」

自衛隊との共同使用で、訓練は増えるのか?減るのか、先行きは不透明ですが、説明を受けた町長は、訓練による負担は軽減されると断言しました。

町長「私は確信しております。これが負担軽減されなければ、これまでの再編計画というか、嘉手納基地に関連する問題」「嘉手納基地に特化して何とかこの爆音問題飛行機の離発着回数減少してくれということを訴え続けてきたことの意味がないではないか」

宮城町長はその上で、自衛隊との共同訓練には全く別の理由から、北原長官に反対の意思を伝えました。

町長「特に自衛隊は、これまでの沖縄の戦争体験の中から、地域の先輩方にかなりアレルギーがある事実があるわけです。このことを私は問題外にして、自衛隊結構ですというわけにはいかない」

男性「これはやっぱりありますよ。これは、まあ沖縄戦でね、相当被害こうむったしね。その後遺症といいますかね。これまだ我々にもありますのでね」女性「本当に国民を守ってくれるのかどうかってことにもなりますし」男性「(なんかそういうのってあります?)はいありますよ」男性「第二次大戦体験しているからね、うちは」男性「騒音はそんなに変わらないと思うけどね。自衛隊が米軍と組むというのが問題じゃないかね」

極東最大の空軍基地に示された、今回の再編案。地元住民にとって、果たして本当に負担は減ると言えるのか?基地の町は、新たな苦悩に直面しています。