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検証 米軍再編最終報告1 聞かせてください!県民の声

日米両政府が合意した、アメリカ軍の再編計画。今日から一週間にわたってその内容を検証します。

まず今日は、その合意内容について県民はどうとらえているのか?県内各地でインタビューしました。

「全然、軽減されることはないと思います。ずっと負担していかなきゃいけないし、グアム移転費用だって、なんでそこまで日本が負担しなきゃいけないのかわからない」「(Q:今回の合意で沖縄の負担は軽くなる?)いやー軽くなるとは思わないですね。うーん、結局(米軍)基地は残るわけですから」「これは思わないですね。かえってどちらかというと重くなった印象はありますね」

今回の再編計画で日米が合意したのは6つの基地の全面返還、あるいは一部返還と、訓練の県外移転。しかしこの最終報告をうけた県内では、一様に不満の声がひろがっています。

外務大臣や防衛庁長官が何度も何度も会見のなかで述べていた「負担軽減」という言葉を、県民はどう受け止めているのでしょうか。

「またもや県内移設」

宜野湾市の市街地の真ん中にあり、その危険性が指摘される普天間基地。基地の危険性の除去、移設問題が今回の再編の焦点とされてきました。しかしふたをあけてみれば、普天間基地は名護市辺野古、キャンプ・シュワブへの移設が条件。広大な沿岸部を埋め立て1800メートルの巨大な滑走路を建設することが条件です。

さらに、この移設が実現しない場合には、示されたほかの施設の返還もないという「パッケージ」合意ということが明記されています。繰り返される「県内移設ありき」の態度。これまでの地元の意見はまた無視された感があります。

「茶番といいますか、もともと(両政府で)設定されてたような感じでとってつけたような。いろいろ理由づけをしてる感じを受けますね」「それはよくないと思います。駆け引きは良くないですね」「普天間としてはいいんですけど名護がまた危ない目に遭いますね」「原点を間違ってるような。もと話してたこと(危険性の除去)を忘れて、その延長のことでもめてるようにしか見えないね」「県内(移設)というと、場所は違ってもやっぱり同じ思いをその地域の人たちは背負うわけですから、やはり私は反対です」「これ(基地)はずっと残るわけですから。ということは子供たちの代まで基地がずっと残る。自分達の代に基地を作ることがいやなんです」

日米両政府が合意した、アメリカ軍の再編計画。今日から一週間にわたってその内容を検証します。

まず今日は、その合意内容について県民はどうとらえているのか?県内各地でインタビューしました。

「全然、軽減されることはないと思います。ずっと負担していかなきゃいけないし、グアム移転費用だって、なんでそこまで日本が負担しなきゃいけないのかわからない」「(Q:今回の合意で沖縄の負担は軽くなる?)いやー軽くなるとは思わないですね。うーん、結局(米軍)基地は残るわけですから」「これは思わないですね。かえってどちらかというと重くなった印象はありますね」

今回の再編計画で日米が合意したのは6つの基地の全面返還、あるいは一部返還と、訓練の県外移転。しかしこの最終報告をうけた県内では、一様に不満の声がひろがっています。

外務大臣や防衛庁長官が何度も何度も会見のなかで述べていた「負担軽減」という言葉を、県民はどう受け止めているのでしょうか。

「またもや県内移設」

宜野湾市の市街地の真ん中にあり、その危険性が指摘される普天間基地。基地の危険性の除去、移設問題が今回の再編の焦点とされてきました。しかしふたをあけてみれば、普天間基地は名護市辺野古、キャンプ・シュワブへの移設が条件。広大な沿岸部を埋め立て1800メートルの巨大な滑走路を建設することが条件です。

さらに、この移設が実現しない場合には、示されたほかの施設の返還もないという「パッケージ」合意ということが明記されています。繰り返される「県内移設ありき」の態度。これまでの地元の意見はまた無視された感があります。

「茶番といいますか、もともと(両政府で)設定されてたような感じでとってつけたような。いろいろ理由づけをしてる感じを受けますね」「それはよくないと思います。駆け引きは良くないですね」「普天間としてはいいんですけど名護がまた危ない目に遭いますね」「原点を間違ってるような。もと話してたこと(危険性の除去)を忘れて、その延長のことでもめてるようにしか見えないね」「県内(移設)というと、場所は違ってもやっぱり同じ思いをその地域の人たちは背負うわけですから、やはり私は反対です」「これ(基地)はずっと残るわけですから。ということは子供たちの代まで基地がずっと残る。自分達の代に基地を作ることがいやなんです」

「日米同盟の強化」

額賀防衛庁長官「従来のガイドラインにかわる、日米安保の目的・理念を考える時期に来ているのではないか。その新しい枠組みのための議論をしてはどうかと話をしました」

今回の2プラス2終了後に額賀防衛庁長官が明らかにしたのは日本とアメリカにおける協力関係の強化。今回の合意では、県内のアメリカ軍基地2施設で共同使用を可能にすることを明記。キャンプ・ハンセン、そして嘉手納基地でも自衛隊との共同使用が始まります。

今後、この協力体制が発展することが、全くないとはいえません。そうすると、広大なアメリカ軍基地が集中する沖縄はまた日米の軍事関係に重要な島、となる危険を県民は感じています。

「自衛隊との演習も増えて(米軍)基地も減るんじゃなくてただ移動するだけ。プラス自衛隊との演習も、というと地元の人の感情的にはゆるせない」「自衛隊に対してはまだ理解できるんです。国を守ってくれると。でもアメリカ軍に対して、基地っていうのは全然違う意味だと思うんですよね。いっぺんにアメリカも自衛隊もひとつになってものごとを考えてはいけないと思う」「実際、地元にとっては関係ないと思うんですよ、米軍がやろうが自衛隊がやろうが飛行機は飛ぶわけでヘリもとぶ。そういう意味で(負担的には)関係ないのでは」「結局本当に地元のためになっているかというと、その辺はどうかなと」

こうして聞いてみると、今回の再編は負担の軽減にはならない、と考える方が多いようですね?

やはり今回の合意事項はすべてが相互に結びつく「パッケージ」だという点が、みなさん非常に気になる部分だと思います。つまり嘉手納以南の基地の返還は、海兵隊のグアム移転にかかっていて、その移転は日本の資金貢献と普天間の辺野古移設が条件。「沖縄の負担軽減」という言葉とは裏腹にまた県内移設で混乱を引き起こす可能性は大きいといえます。さきほど「駆け引きはよくない」という言葉がありましたがまさに「沖縄の負担軽減」という言葉の裏には駆け引きが働いていて、さらに日米の同盟力強化の隠れ蓑になっていることを、我々は冷静にみつめる必要があるでしょうね。

QABでは今日から一週間にわたって、日米が合意した今回の再編計画を徹底的に検証します。明日は訓練の移転が合意された「嘉手納」についてお伝えします。