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Qプラスリポートです。中村さん、実は沖縄でコーヒーの木の栽培ができることをご存じでしょうか?コーヒーというのはどこでもできる訳ではなく、このように赤道を挟んで北緯25度~南緯25度内が栽培に適していると言われています。

Qプラスリポート 沖縄のコーヒーブランド化へ

このエリアを「コーヒーベルト」と呼ぶのですが沖縄はそのコーヒーベルトに日本で唯一かかる地域で、その地理的優位性から「コーヒー」を沖縄の新しい特産品にしようという取り組みが行われています。

伊波アナウンサー「わぁ、ナッツのような香ばしい風味ですね」

沖縄市高原にある自家焙煎のコーヒー専門店「豆ポレポレ」

オーナーの仲村良行さんは焙煎技術を競う全国大会で沖縄として初めて日本一に輝きました。同じ豆でも焙煎の仕方で味わいが変わると言われるコーヒー

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仲村さん「この豆はどういう個性があるのかというのをイメージして、そのイメージしたところに近づけるように焙煎を変えて持っていくような感じ」

お店を営んで7年の仲村さん、最近沖縄のコーヒー業界が大きく変わったといいます。

仲村さん「盛り上がってきているなと思います。元々沖縄県内で栽培している人たちがいて、今沖縄のコーヒーというのが注目されるようになって新規の方も増えてきている」

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東村慶佐次にある「又吉コーヒー園」

こちらの農園では収穫時期を迎えこの日は体験ツアーが開催されました。

男の子「(実をかじる)甘い」

男性の参加者「(コーヒーの木を)見た事なかったものですから思ったよりいい感じ」

コーヒー園を営む又吉拓之さん実はこちらの農園は元々観光客に人気のバラ園でした

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又吉さん「きっかけは5年前に大規模な台風がきましたので、それによってバラがかなり痛めつけられた。次に変わるもの、さらにバラを栽培する上で薬の使用がありましたので薬を使わなくてすむものを探していた」

農薬を使わない飲む人、そして作る人にも優しいコーヒー。それだけではなく、沖縄の新たな産業としてとても魅力を感じたそうです

又吉さん「いろんな作物が本土の方で作られていきましたよね。例えばマンゴーは宮崎、オクラやゴーヤーは千葉県、コーヒーであれば沖縄がやっぱり日本では唯一できる場所、これを県外の方がやろうというのは中々経済的に合わない、そういう意味ではコーヒ―を作るということは沖縄の新しい産業を一つ作っていける可能性が感じられたので、コーヒーを始めた」

現在、県内には40の農家がコーヒーを栽培しおよそ500キロの豆が生産されています。また、コーヒーで沖縄を盛り上げようと生産組合や協会が設立されたり、琉球大学では実際に敷地内にコーヒーの苗を栽培し6次産業化の可能性を研究しています。

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ところで皆さんはコーヒーの実からコーヒーがどのように出来上がるか知っていますか?

まず取ってきた実から種を取り出し、水で洗います。その後、種の殻を取り除き、焙煎すれば普段よく目にするコーヒー豆の完成です。

さて、自分たちで淹れたコーヒーのお味は・・・

参加した男の子「苦い」

参加した女の子「苦っ!」

参加した女性「おいしいです。まろやかさと新鮮さが全然違います」

参加した女性「普段ミルクと砂糖を入れないと飲めないんですけどこれはブラックで十分美味しいです」

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又吉さん「『農業×観光』というのをくっつけて、コーヒー観光農園というのを一つ作り上げていきたい。収穫体験はじめ、コーヒーの花見ツアー、お客様をお呼びしてコーヒーの新しい魅力生産の現場から伝えていけたら。世界中で戦っていく商品となるとまずは量が必要です。それとライバルである他の農園さんと情報共有しあっていい質のものを作っていくことが目標」

沖縄産コーヒーのブランド化に向けて又吉さんの挑戦はまだまだ続きます。