2014年10月31日 18時35分

シリーズ 沖縄の岐路(4)各陣営の責任者に聞く

県知事選リポート「沖縄の岐路」です。きのう告示された県知事選挙。今回は、これまで続いた保革対立の構図が崩れる異例の枠組みでの初めての選挙となっています。各陣営の責任者に、今回の選挙をどう捉えているのか話を聞きました。

今回の知事選挙に立候補しているのは、届け出順に、元郵政民営化担当大臣で、無所属新人の下地幹郎さん(53)、元参議院議員で無所属新人の喜納昌吉さん(66)、前の那覇市長で無所属新人の翁長雄志さん(64)、現職で無所属の仲井眞弘多さん(75)の4人です。

前回の県知事選挙。勝利した現職の仲井眞知事の隣にいるのは、当時、選対本部長を務め勝利に大きく貢献した翁長さん。保守の顔である2人は、4年後、袂を分かつ事になります。

決定的となったのは、去年12月の仲井眞知事の埋め立て承認。誰にも相談せず決めたという承認の波紋は、埋め立てを承認しないよう求めた公明党県本部との自公体制にも及びましました。

公明党県本部 糸洲代表「普天間移設問題で、公明党県本部と見解を異にする部分あるので、推薦とか支持は困難だという判断をした」

一方、県政野党はことし初めから15回にわたって候補者の選考を繰り返し、保守でありながら、建白書を通して県外移設を掲げ続ける翁長さんを擁立。従来の革新系の候補者ではなく、保革を超えた勝てる候補者に重点を置きました。

そのような流れの中、7月には、下地さんが出馬を表明。保守系でありながら、政党の枠にとらわれず、普天間移設問題に、「県民投票」で決着をつけるという新たな考えを提案しています。

一方、9月には、当時民主党県連代表の喜納さんが、出馬を表明。自主投票を求めた党本部とのねじれから除籍処分となりながらも、明確に、埋め立て承認の取り消しを掲げる候補としての出馬にこだわりました。

辺野古移設が本格化し、埋め立て承認の是非が問われる中で、従来の保革が対立する構図から、基地問題を巡り保守が分裂するという異例の構図。各陣営の責任者は、それぞれが絶対に負けられない戦いと位置付けています。

Q,今回の選挙の位置づけは?

「県民投票」下地陣営 儀武剛選対本部長「基地問題もあれば福祉、教育、医療、経済、人々の暮らし全般に関することで知事を選ぶ。そういった形を今後は取らなければならないという道標ですね。それを決めるとても大事な選挙ではないかという認識を持ています」

「承認取り消し」喜納陣営 斎藤まさし選対本部長「利権、それを巡る争い、それの代表とそうじゃなくて有権者全体の利益」「この選択が問われると僕は思っていますね」

「辺野古移設反対」翁長陣営 宮城篤実会長「国家による沖縄県の統治のあり方を問う選挙だと思っております」「それに対して沖縄県民がどのような姿勢で向かうかということが問われると、逆に言えば思います」

「辺野古移設推進」仲井眞陣営「普天間の返還が焦点になるんであって、新基地建設というのは争点にならない」「歴史を逆転させるかあるいはそのまま未来に向かって進めていくのかという選挙になると思います」

Q,なぜ今、この候補者を支持するのか?

「県民投票」下地陣営 儀武剛選対本部長「世代交代をして、若い感覚を持っている我々がとにかく次のステップに引き継ぎが出来るような仕組みを今造らないと間に合わないという、そういう危機感から今、下地幹郎と一緒に行動しているということであります」

「承認取り消し」喜納陣営 斎藤まさし選対本部長「喜納昌吉はこれは(埋め立て承認は)、取り消しだとはっきり言っています」「僕はあそこを埋め立ててしまうということにどうしてもそれはいけないと僕は思っているので、喜納昌吉しかないと」

「辺野古移設反対」翁長陣営 宮城篤実会長「県民の声を背景にして国に対して交渉できる当事者として十分な能力を持っている人物だという思いが私が彼を推す重大な決意でした」

「辺野古移設推進」仲井眞陣営 宮城信雄会長「いろんな問題で、国と常に沖縄の立場に立って交渉してそれを実現してきたと」「それが一番仲井眞知事を今度も応援する理由です」

いずれの陣営も、普天間基地問題を解決するための重要な選挙と位置付けるものの、その手法を巡って対立。激しい舌戦がスタートしています。あすから告示後初の3連休の週末を迎えます。

辺野古の新基地建設問題を最大の争点にした今回の県知事選挙、投開票日は来月16日です。

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