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塩のこと教えマースきょうは伊平屋村・野甫島で作られている塩「塩夢寿美」(えんむすび)を紹介します。少し変わったネーミングですがどんな方が作っているんでしょうか?

海の恵みのありがたさ、自然と感謝の気持ちが湧いてきます。

まだ月明かりが残る中、響き渡る塩の音。塩作りに没頭するのは、松宮賢さんと妻さゆりさん。県外出身の2人は17年前にここ伊平屋村・野甫島で結婚し塩作りを始めました。

沖縄県最北端の島、伊平屋島。ここは北緯27度線に位置しています。27度とは、沖縄が日本に復帰する年まで沖縄と日本を隔てていた国境線です。北緯27度の標識が今も面影を残します。2人がここに決断した理由それは・・・

松宮さゆりさん「もう一目見てビックリして、こんなきれいな海があるなんてここだったら日本の人が喜んでもらえる塩ができるんじゃないかなと思いここに決めました。」

松宮賢さん「本当にここに人生かけてみようと思った」

松宮さんは以前から生きていく上で、人間にとって大事な塩について関心があり、世界を巡りながら勉強してきました。そして30歳の時、思い描いていた自然が残るここ野甫島の海に出会い塩作りを決断工房には世界各地の塩が飾られています。

松宮賢さん「これはオーストラリアの岩塩ですこれはカリウムが入っていてちょっと酸っぱい塩。世界最大の単結晶です。」

これには私もビックリ!部屋中、貴重な世界の塩が所せましと並びます。そんな松宮さんが作る塩その名も「塩夢寿美」風と太陽 、自然の力だけにこだわりそしてミネラルバランスを良くするために毎日7時間以上行うこの手もみ作業

松宮賢さん「これなくして塩夢寿美と言えないですねうちのえんむすびは手もみが最大の特徴ですね自然の力だけで出てきた、きらめき、作ってゾクゾクします。」

松宮さゆりさん「やっぱり海から生まれた想いと夢を持ってここへ来たのでその思いも字に当て「塩夢寿美」にしました。」

松宮賢さん「ここは調査して事業ができると思ってきたけど、今10何年たっておれは今ここでやる理由がある。」

共に作業している島出身の前田さんや立ち上げを手伝ってくれた島の人々の優しさ、島の自然松宮さんはこの塩夢寿美に新たな夢をたくします。

松宮賢さん「発電所にしたって燃料を世界的に大量に使っていますからコレは必ず埋蔵量は無くなるだから僕たちが省エネして作っている事は未来へのこどもたちへの贈り物なんです。」

今日の塩まめ知識は「塩で熱中症対策」

「塩のこと教えマース」今回が最後の放送です。ここで一年間取材をしてくれた青山志穂さんに来ていただいています。

青山志穂さん「こんにちは」

野甫島は行った事がないのですが、きれいな海ですね。

青山さん「私も始めて行きましたが、感動しました。」

1年間様々な塩、そして塩に関わる職人を取材して頂きました。取材を通して感じた事ありますか。

青山さん「北は先ほど紹介した野甫島、南は与那国島の「蔵盛さんちの塩」など、16か所取材させて頂きました。それぞれの塩にはそれぞれの特徴がありますが、生産している方たちみなさんに共通しているのが体に良い塩を心がけている。」

気になるのは塩とどうやって上手に付き合っていくかだと思うんですが、やっぱり獲り過ぎは良くないんですよね?

青山さん「そうですね、みなさん気になる所だとは思いますがそんな事ないんです。塩=体に良くないとのイメージがあるが、いい塩を使うと量を減らせる体に優しいのです。」

今月末には塩に関する本も出来上がったようで。

青山さん「塩って生産者の声を聞く事がなかったんですが、生産者と消費者の架け橋になって塩の良さなどを伝えていきたいと思い、琉球塩手帳を作りました。7月31日発売です。」

以上塩のこと教えマース、終わりマース。