特集です。南部医療センター・こども医療センターでは新たな救急車の確保に向けて、クラウドファンディングを行っています。咲)なぜ、新たな救急車が必要なのか?15年間、重症患者を搬送してきた救急車と導入をめざす新たな車両について取材してきました!
レッカー車に乗せられているのは、患者を運ぶはずの救急車。南部医療センター・こども医療センターが所有する救急車は15年間にわたり患者を搬送してきました。故障と修理を繰り返しながら、今も運用されています。
南部医療センター 救命救急センター長 星野耕大医師「この救急車は、通常、転院搬送といって急性期の治療が終わった患者を、安定した後に近隣の病院などへ運ぶ転院搬送で普段は活用している」
こどもから大人まで、24時間・365日体制で診療している南部医療センター・こども医療センターでは、これまで、人工心肺装置ECMO(エクモ)が必要な患者や、重症の新生児や小児、そして離島からの急患などの搬送で、救急車は患者の生死を分ける重要な役割を担ってきました。
南部医療センター 救急救命士 儀間辰二さん「エクモの患者に関してはすごく重症で、そういった方がを運ぶのはすごく緊張感がある搬送になる」「この救急車が全ての機械を充電してくれるほどの電力全然なくて、実際にエクモの電力がギリギリだった搬送もある」
今の車両で重症患者を治療しながら搬送するには、車内のスペースや電源にも限界があることが大きな問題点となっています。
南部医療センター 救命救急センター長 星野耕大医師「させてもコンセント1つだけ、なのでバッテリーがきれそうな順番から充電してまた別の機器に切り替えてというのが搬送中の現状」
搬送中の急変が命取りとなりうる重症患者。この日、人工心肺装置をつけた患者を運ぶ訓練が行われました。
南部医療センター 救命救急センター長 星野耕大医師「移動に耐えられるような状況にして、そのあと安全に移動させられるようにして、自分たちの救急車に乗せて、南部医療に連れてくるというようなことを今やっています」
「医師・看護師・臨床工学技士・救急救命士、あわせて8人でとりかかります!」
南部医療センター スタッフ「救急車はこっち側が壁?」男性「壁なんですけど、少しは空いています」
治療をしながら、せまい車内での位置取りも考えなければなりません。加えて、
南部医療センター 救命救急センター長 星野耕大医師「なんか持っていかなくていいですか?」「そうですね、ハンドクランクは持って行った方がいいですね、搬送中に何が起きるかわからないので」
この装置は、ECMOが故障した際などに、手動で、酸素化した血液を体へ送り続けるもの。これも、必須です。
ストレッチャーの上にある台に機材を整えて向かいます。
南部医療センター 救命救急センター長 星野耕大医師「(救急車には)様々な医療機器が患者の上に乗っかっている状況ですのでいざ患者を処置しようとしたときには、医療機器があるせいで患者への(処置)が制限される」「我々にかかっている責任というのも非常に重くて、恐怖と戦いながらも搬送しているという状況です」
南部医療センター 救急科 宮里篤之医師「思ったよりストレッチャーの不安定性が強くて、移動のリスクはすごい高い」
南部医療センター 救急救命士 中村祐太さん「たまたま事故なくいけているんですけど、ちょっと怖い部分もありながら搬送をしている」
狭い・電力不足・不安定。こうした問題を解決しようと、南部医療センターでは新たな車両〝走るICU〟の導入を目指しクラウドファンディングへの挑戦を決めました!その背景には、病院を取り巻く厳しい経営環境(状況)があります。
南部医療センター 救命救急センター長 星野耕大先生「一度は救急車の購入が内定していたが、昨今の診療報酬の厳しい引き締めもあって、救急車の購入を断念せざるを得ない状況だった」「最近はレッカー移動されたり、故障を重ねては修理をして何とか運用を続けている状況ですけど、早急に走るICUの必要性を感じている」
導入されれば、県内初となる車両。出産・手術・蘇生まで、患者の急変にも対応することが可能になります!
南部医療センター 救命救急センター長 星野耕大先生「走るICUは南部医療センターの車両ではなくて沖縄県全体の共有財産としたい」「みんなでつくって、みんなで命を守っていく、そういう体制にしていきたい」
患者だけでなく、医療従事者も安心して命を繋いでいけるように。県内初の〝走るICU〟の導入が期待されます!
走るICU、期待大ですね!一方で、県立の病院がクラウドファンディングで資金を募らないといけない状況なんですね。
山城アナウンサー「そうなんです。令和6年度の県立病院の赤字はおよそ93億円。診療報酬の引き締めなどもあり、県立病院の経営は、厳しさを増しているといえそうです」
山城アナウンサー「そんな中、今回、導入に向けて動いている〝走るICU〟どんな車両かといいますと、従来と比べ、広さは2倍。電源(電力)も10倍となることに加え、医療機器も、このようにストレッチャーの下へ配置できます」「両サイドから処置できるようになりますので出産・手術も可能、救える命が格段に増えるんです!その、クラウドファンディング。きょうの17時時点で、31,096,000円、寄せられていました。来月23日まで、運用などにかかる5000万円を目標に寄付を募っていくそうです」
県全体の財産ともなる車両に、関心も寄せてもらえたらと思います。ここまで特集でした。
こどもからおとなまで。沖縄の命を守る高規格救急車導入にご支援を!沖縄県立南部医療センター・こども医療センター
