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県内最大規模のボディビル・フィットネス選手権大会がきのう開かれました。病を乗り越え、再び頂点を目指した一人の選手に取材しました。

来場者「22番脚でかい!」「こっち見て!」

会場に飛び交う熱い声援。その視線の先にいるのは、鍛え抜かれた「筋肉自慢」たちです。

大病を乗り越えボディビルに挑む

きのう北谷町で開催された「ボディビル・フィットネス選手権」。詰めかけた約400人の観客を前に、選手たちが自慢の肉体を披露しました。

来場者「23番のお尻割れてる!」「芸術!」「キレキレ!」

ボディビルで県内最大とされる大会には、20歳から74歳までの男女あわせて77人が出場。全身の筋肉量で競うボディビルや上半身の美しさが勝敗を分けるフィジークなど、各部門・年代別に頂点をかけて熱戦が繰り広げられました。

大病を乗り越えボディビルに挑む

ボディビル部門のマスターズ50歳以上。3人が出場するステージで堂々としたポージングを披露するこの選手。又吉宏樹さんです。

又吉さんは元パワーリフティングの選手。2020年から4年間「フィジーク」で経験を積み、2年前にボディビルに転向。その初年度にはこの大会のマスターズで優勝を果たし、その活躍が注目されています。

大病を乗り越えボディビルに挑む

又吉宏樹さん「130キロを5回。筋トレはすごいな、メンタルも前向きにしてくれる。達成感・充実感・自分の成長を感じられる瞬間も多々ある」

日々のトレーニングで得られる自身の成長。順風満帆に見える又吉さんですが、2年前には命を脅かす病が発覚。大会の2カ月前に大腸と肝臓にガンが見つかったのです。

大病を乗り越えボディビルに挑む

医師から宣告されたのは最も進行した状態の「ステージ4」。そこから2年間の闘病生活を送り、抗がん剤治療は30回にも及びました。

又吉宏樹さん「抗がん剤が入るとどんどん体調が悪くなる。早く終わってくれないかなと。憂うつな気分。一家の主として子どもも4人いるし、頑張って生きなければと、戦おうという気持ちだった」

「家族のためにも折れる訳にはいかない」。又吉さんは復活を信じ、普段と変わらないトレーニングを続けました。

大病を乗り越えボディビルに挑む

又吉宏樹さん「(闘病中も)体が動かなくなるまでやる。好きなものを一生懸命やりに来ている。エンジョイすることがメンタルも前向きにしている。病気にかかる前より今の方が調子がいい。人生で一番絶好調」

前向きな姿勢が復活につながり、今年2月には2年間の抗がん剤治療を終えました。その姿は仲間たちの刺激にもなっています。

大病を乗り越えボディビルに挑む

トレーニング仲間「1回も弱い彼を見せていない。俺たちの方が勇気づけられた。人生の集大成を見せればいいかな」

又吉宏樹さん「健康な選手を打ち負かす勢いで。自分のベストを尽くして大会では勝ちにいきます」

がんを乗り越え復活した姿。日々、鍛え抜いた肉体を堂々と披露します。

大病を乗り越えボディビルに挑む

この日は家族も会場に駆け付け客席から、その雄姿を見つめます。

又吉宏樹さん「重い病気があってもこんなに頑張れるんだぞと。たくさんの人に見てもらえたらいいかなと」

大病を乗り越えボディビルに挑む

家族の思いを胸に、持てる力をすべて出し切ります!

そして運命の結果発表。果たして。

結果発表「優勝は又吉宏樹選手!」

大病を乗り越えボディビルに挑む

闘病を乗り越え、最高の形で復活を遂げました。

大病を乗り越えボディビルに挑む

又吉宏樹さん「色々なことがあってトレーニングを頑張ってきた中で、優勝という結果を出せたのは一安心。最後は家族の声も聞こえて、すごいエネルギーになった。本当に感謝している。元気な姿を見せたかったので、それは一つ果たせたと思う」

大病を乗り越えボディビルに挑む

又吉さんの妻 愛実さん「本当に大手術が終わって、1週間もしないうちにトレーニングを始めていたので、きっと優勝するだろうと思った。これからも元気で頑張ってください」

大病を乗り越えボディビルに挑む

病を乗り越えた体でつかんだ優勝。そのパフォーマンスは、多くの人に勇気や感動を与えてくれたと思います。又吉さんは今後、今年9月の九州大会に向けてトレーニングを続けるそうです。