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辺野古新基地建設をめぐり2024年、名護市で土砂搬出していたダンプカーに2人が接触した事故で、重傷を負った女性が、ダンプ所有会社などを相手に損害賠償を求める裁判を起こしました。

この事故は、2024年6月辺野古新基地建設で使用する土砂を搬出している名護市安和の桟橋付近で、搬出に抗議していた女性と男性警備員がダンプカーに接触し、警備員が死亡し、女性が足を骨折するなどの重傷を負ったものです。

女性は、けがの治療費や入院費、そして後遺症が残ったとして、ダンプカーの運転手や車を所有する会社などを相手に1500万円あまりの損害賠償を求める裁判を那覇地裁に起こしました。

提訴後、女性の代理人である三宅俊司弁護士が取材に応じ今回の提訴について次のように答えました。

三宅俊司弁護士は「本来だったら沖縄防衛局が一番の当事者になるが民事賠償請求では、彼らを巻き込むことは難しい。ただこの事件の背景として彼らのそういった行為があるんだということはこの訴訟の中でも背景事情として明確に主張しています」と話しました。

また女性の姉が代理でメッセージを朗読し、「この死亡事故は、沖縄防衛局による安全性を無視して工事を急がせた結果、ダンプ2台を一度に出すという危険な行為よって起きたもの」と国の責任について訴えました。

この事故を巡っては、県警は、女性への事情聴取を行い、関係者によりますと、女性を重過失致死容疑で書類送検する方針で捜査を進めていて起訴を求める「厳重処分」の意見をつける方向で調整しているということです。