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防衛省は9月5日、9月11日から始まる日米共同訓練・レゾリュート・ドラゴンの詳細を自治体に説明しました。与那国島での訓練は、当初の計画にあったアメリカ軍のロケット砲の展開は取りやめとなりました。

今回の訓練で防衛省は、与那国島にアメリカ軍のロケット砲「ハイマース」の展開などを検討していましたが、8月就任した上地町長などは、慎重姿勢を示していました。

防衛省は9月5日、訓練の全体像を明らかにし、与那国町では沖縄防衛局の下企画部長が訪問し、町長に訓練計画を説明しました。

与那国駐屯地での訓練は、衛生訓練などで当初の計画にあったハイマースの展開などは取りやめになりました。島に入るアメリカ兵の規模も医療部隊の15人程度で、2024年の110人から大幅に減ることになります。

今回の規模縮小は、地元の反応も考慮しての判断とみられますが、下企画部長は取材に「総合的検討の結果」と繰り返していました。

上地与那国町長は「懸念する町民の方に一定の配慮があったと思っている。これ以上の自衛隊の整備機資材の拡張は、この島になじまない。現時点で限界にきていると感じる」と話しました。

一方、石垣島にはアメリカ軍の対艦ミサイルや対空ミサイルの展開予定があり、防衛局は、9月5日に県へ計画を説明しました。県側は民間の空港や港などを使用しないよう求めたということです。

塚崎昇平記者は「与那国島での日米共同訓練は一定程度縮小された形となりましたが、自衛隊とアメリカ軍が民間インフラを使いながら訓練を繰り返す構図は、今後も県内で続くとみられます」と伝えました。