沖縄セルラースタジアム那覇 7月6日(日) 準々決勝「沖縄尚学 対 美来工科」
熱戦が続く夏の高校野球、きのうときょうで準々決勝が行われ、いよいよベスト4が出揃っています。それぞれの意地とプライドをかけた試合をどうぞ!

第1シード・沖縄尚学はきのう美来工科と対戦。気迫のこもった好ゲームになりました。美来工科は1回、2番・宮城稜栄(みやぎ・りょうえい)が沖尚の先発・末吉良丞(すえよし・りょうすけ)の変化球をとらえ2ベース!ギアを上げた末吉は、3番・末吉佑基をセカンドゴロ、4番・宮城を147キロのストレートで追い込みセカンドゴロに打ち取ります。
そのウラ、沖尚は先頭の宮城泰成(みやぎ・たいせい)がヒットとエラーで2塁へ。2番・新垣瑞稀(あらかき・みずき)が送りバントでランナーを3塁へ送ると、3番・比嘉大登(ひが・たいと)タイムリー2ベースで先制します。

美来工科は4回ウラ、先頭の安谷屋(あだにや)をフォアボールで歩かせますが、キャッチャー・比嘉夕陽(ひが・ゆうひ)が素早い牽制!
末吉は8回までに13の三振を奪い美来工科打線をまったく寄せつけません。8回ウラには沖尚の新垣(あらかき)がライトオーバーの3ベースヒットでノーアウト・3塁とすると、安谷屋の犠牲フライで1点を追加します。

このまま終了かと思われた9回、美来工科が意地を見せ1番・金城大輝(きんじょう・たいき)がヒットで出塁。末吉は渾身のストレートで三振を奪います。ところが3番・末吉にライト前ヒット!4番・宮城にはレフト前に運ばれ、1アウト・満塁で美来工科が逆転のチャンス!打席には7回に2ベースを放った比嘉夕陽(ひが・ゆうひ)初球をとらえますが、ショートゴロでダブルプレーとなり試合終了。
エース末吉が14個の三振を奪い沖縄尚学が勝利!ベスト4進出です。

沖縄尚学 末吉良丞選手「競ったゲームの中で自分のピッチングがどれだけできるか意識しながら投げて」「このような結果ができたのは自分の中で良い結果につながったと思う」
沖縄セルラースタジアム那覇 7月6日(日) 準々決勝「宜野座 対 KBC」

22年ぶりの甲子園を虎視眈々と狙う第3シード・宜野座はKBCと対戦。9回まで両チームが0を積み重ねた試合は延長タイブレークに突入します。宜野座はここまで好投した大城に代えてエース新垣をマウンドへ!KBCの先頭を3バント失敗で1アウトとすると次のバッターをダブルプレーに打ち取り0点で抑えます。
そのウラ、宜野座はセカンドゴロの間(かん)にランナーが進塁(2・3塁)ここでKBCは3番・伊藝を申告敬遠して満塁策をとります。4番・漢那が初球を打ちに行きますが、打球は浅いライトフライ。ランナーはホームにかえれません。

2アウト満塁で5番・新垣がライトオーバーのタイムリーを放って、延長10回、宜野座は遠かった1点をもぎ取り勝利!ベスト4を決めています。
宜野座 新垣元基選手「当たった瞬間少し取られると思ったけど抜けたのを見たときはうれしかった」「自分たちがやってきたことを出し切るだけみんなで精一杯頑張りたいと思う」
コザしんきんスタジアム 7月6日(日)/7日(月)「興南 対 コザ」
第4シード・興南はコザと対戦。興南はエース比嘉澄久(ひが・とわ)がマウンドへ。140キロ近いストレートとキレのある変化球を武器に5回まで5つの三振を奪うなどコザ打線を封じます。

興南は5回、6番・國吉駿介(くによし・しゅんすけ)が右中間への2ベースで出塁すると7番・山名陽彩(やまな・ひいろ)がライト前へのヒットで先制のチャンス!しかし、雨脚が強まり、雨天のため継続試合となりました。

7日は1アウト1・3塁から試合を再開。興南は先制のチャンスで打席には比嘉が入ります。1アウト2・3塁、1塁ランナー山名が盗塁。そして比嘉がフォアボールを選んで出塁、得点のチャンスを広げます。
1アウト満塁で迎えるのは9番・津波瑛人(つは・えいと)スクイズ失敗!興南は仕掛けますが、スクイズが決まらず。3ボール1ストライクの5球目。
津波選手「次絶対返してやると切り替えました」スクイズを決め先制します。

興南は7回にも5番・又吉敦也(またよし・あつや)のライト前ヒットやフォアボールで1アウト満塁で追加点のチャンス。先制となるスクイズを決めた津波が打席へ。セカンドゴロの間に興南が追加点を奪います。
反撃したいコザは9回、ツーアウトで1番・仲松功祐(なかまつ・こうすけ)がセンター前へのヒットで出塁すると、興南はエース比嘉から2年生の後藤葵季(ごとう・あおき)に交代。迎えるバッターは前の打席でヒットを打っている2番・仲本政翔(なかもと・しょうと)レフト前ヒットでチャンスを広げると続く喜久本聖輝(きくもと・いぶき)のタイムリーヒットでコザが1点を返します(2ー1)

しかし、最後は逃げ切った興南が2対1でコザに勝利、準決勝進出を決めました。
興南國吉駿介主将「大会を通じて初めての対戦になるので1発勝負の大胆な戦略をチームで考えて勝ち切りたい」「沖縄尚学に勝って決勝に進んでいい流れでチームが終われたら」

コザしんきんスタジアム 7月7日(月)「エナジック 対 名護」
第2シード・エナジックは名護と対戦。エナジックは1回、2番・宮里凱(みやざと・たのし)がライトへのヒットを放つと3番・砂川誠吾(すながわ・せいご)がセンターオーバーのタイムリー2ベースで先制します(1-0)
2回には6番・福本琉依(ふくもと・るい)、7番・富盛恭太(とみもり・きょうた)の連続ヒットでチャンスを作ると、8番・山城幹大(やましろ・かんた)のセカンドゴロの間に追加点を奪います。(2-0) その後もエナジックはヒットやフォアボールでランナーをためると5番・伊佐英太(いさ・えいた)のタイムリーヒットでこの回一挙5得点。試合を優位に進めます(6-0)

名護は4回、相手のミスなどでランナーを2塁まで進めると打席には6番・上地隆惺(うえち・りゅうせい)ライトへのタイムリーヒットで名護が1点を返します(6-1) しかし、最後までエナジックの勢いを止められず6回コールドでエナジックが名護に勝利しています。

エナジック砂川誠吾主将「チームとして先制点を取ろうという目標の中で試合をやって(先制点が)取れて自分たちのペースで試合を進めきれたのでよかった」「どんな相手が来ても自分たちのノーサイン野球という形は変わらないので堂々と全力で戦うだけ」


