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琉球の貴重な動植物を紹介する「リュウキュウの自然」のコーナーです。案内は動物写真家の湊 和雄さんです。
湊 和雄さん「宜しくお願いします」
今回のテーマは「梅雨明けの鳥たち」です。前回に引き続き鳥ですね!?
湊 和雄さん「前回は6年ぶりのノグチゲラの子育てを紹介しました。今回も鳥をテーマにしますが、それ以外となるとヤンバルクイナが気になりますよね。でも、それはもう少し待ってください。さらにそれ以外の種類の鳥を見てみましょう」
どんな鳥たちなんでしょうか、VTRご覧ください。

湊 和雄さん「まず昨年も2回紹介したリュウキュウアカショウビン。琉球列島には4〜10月に夏鳥として東南アジアから渡ってきます。この鳥の最大の特徴は水中にダイブすること。普通に見ても速すぎてよく分かりませんので高速度撮影した16倍スロー映像で見てみましょう。割合浅い角度で水中に侵入し、あっという間に方向転換して再び空中に戻ろうとしていますね。しかし、その飛沫はかなりの範囲に飛び散ります」
湊 和雄さん「そして、再び元の枝に戻ります。そこで必ず行うことと言えば、羽毛に付いた水を払い飛ばすことです。水中ダイブが日課の割には羽毛の撥水性はあまりよくないようで、執拗に水切りを繰り返し行います」
飛び散る飛沫が美しくて、夏に映える光景ですね!

湊 和雄さん「次は赤繋がりのホントウアカヒゲ。小型の種類ですが、とても活発に活動する鳥です。こちらは雌、額から胸にかけて白いのが特徴です。
尻尾がピコピコして可愛いですね!
湊 和雄さん「そして、こちらは額から胸にかけて黒い雄。美しい声で鳴く鳥として知られています」「昨年紹介した巣での子育てシーンは確認出来ませんでしたが、このようにミミズなどの餌をその場で食べずに、何処かに運んでいくのは子育て中の証拠です。そして、これは今シーズン誕生した若い雄の鳥です。未だ毛並みがボサボサで、先ほどのような雄の親鳥のコントラストが感じられません。しかし、このシーンで今年も子育てに成功したことが確信できました」

湊 和雄さん「そして、これは今回初登場のリュウキュウサンコウチョウ。雄親鳥と若鳥の組み合わせようです。ということは、やはり繁殖に成功したのでしょう。リュウキュウアカショウビンと同じように東南アジアから夏鳥として琉球列島に渡って来ます。雄は尾の長いタイプと短いタイプがいますが、前者では最大で全長45cmにもなります」
エメラルドブルーの嘴と目の周りがとても綺麗ですね!
湊 和雄さん「最後に紹介するのはリュウキュウアオアバズク。フクロウの仲間なので、基本的には夜行性なのですが、たまに日中でも姿を見せることがあります」
フクロウらしく眼が大きく鋭いのが印象的ですね!
今回も貴重な映像ありがとうございました以上、リュウキュウの自然でした。
