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沖縄歴史教育研究会が5年ごとに高校生に実施している沖縄戦などについてのアンケート結果が発表され、「家族や親族で沖縄戦について話してくれる人がいるか」との問いに6割近くの生徒が「いない」と答えていたことが分かりました。

県内の教育関係者などからなる「沖縄歴史教育研究会」は沖縄戦などへの認識を把握するために、5年に1度県内の高校2年生を対象にアンケートを実施しています。今回は県内の60校に通う1642人から回答を受けました。

その結果、「家族や親族で沖縄戦について話してくれる人がいるか」という質問に対して「いる」と答えたのが26.5%で、「いない」と答えた生徒は58.9%と全体のおよそ6割となりました。

沖縄戦を学ぶことについて、「とても大切」「大切」と答えたのは94.8%と90%台を維持し続ける一方、「ことしが戦後何年になるか」という質問に答えられた生徒は60%、平和の礎に刻銘されている犠牲者の数がおよそ24万人と答えられたのは19.7%にとどまっています。

沖縄歴史教育研究会新城俊昭さん「意識は高いけど知識は低いというのが30年間ずっとなんですね、ただ知識もちょっとづつ高くなっている。(子どもたちが)学ぶ時間が足りない、それですね」

沖縄歴史教育研究会は、平和学習を担っている学校では、教職員の多忙化問題が解消しておらず、子どもたちの発達段階に応じて教材を作るなどする系統立てた平和学習の実践が必要だが、厳しい状況におかれていると指摘しています。