続いてはスポーツ、戸田さんです。県高校野球秋季大会は準決勝・決勝が行われ来年春のセンバツへとつながる九州大会への出場校、そして秋の県王者が決まりました。
準決勝第1試合 エナジックスポーツ対沖縄尚学
今年夏の沖縄大会決勝と同じカード、エナジックスポーツと沖縄尚学が激突した準決勝、沖尚の先発は末吉良丞。沖縄大会決勝でも先発し、9回を投げわずか1失点とエナジック打線を封じました。代替わりして相対したこの試合でも末吉はランナーこそ背負いますが得点は与えません。
両者無得点で迎えた4回ウラ、沖尚は満塁のチャンス。ここで打席には末吉。エース自らのタイムリーなどで沖尚が2点を先制します。

一方、夏の雪辱を果たしたいエナジック、続く5回、沖尚のエラーなどからチャンスを作ると、この夏の決勝で2年生で唯一スタメン出場していた富盛恭太。
エナジック 富盛恭太選手「(末吉は)甲子園で優勝してすごい投手なんですけど、自分たちと同じ世代なので、そこは負けられない気持ちで」

夏は打てなかった末吉から2点タイムリー3ベース、エナジックがすぐさま同点に追いつきます。
その後はエナジックの2番手、沖縄水産でエースとして活躍した大野倫さんを父に持つ大野世織(せおり)の好投もあり同点が続きます。そして迎えた終盤8回ウラ、沖尚は2アウトながら勝ち越しのチャンスを作ります。打席には、途中出場の仲間夢祈(いぶき)値千金の3ランホームラン!

沖縄尚学 仲間夢祈選手「(本塁打の)感触はなかったんですけど、入った瞬間周りの声を聞いて本当に入ったんだなという気持ちで」

そして9回、マウンド上は8回から末吉の後を受けた新垣有絃。三者連続三振で締め、ゲームセット。夏春甲子園連覇を目指す沖縄尚学が九州大会出場を決めました。

沖縄尚学 末吉良丞選手「センバツへの道の第一歩だと思うので、あすの決勝もしっかり勝ち切ってこの秋の大会も優勝を目標にやっていければいいと思います」

準決勝第2試合 日本ウェルネス対KBC
続く準決勝第2試合は序盤から点の取り合いに。2回表、KBC7番・宮城唯ノ介(ゆいのすけ)9番・赤嶺絆(きずな)と下位打線がタイムリーを放ち逆転します。

対するウェルネス打線は中軸が力を発揮、2点を追う4回、チャンスで準々決勝までの打率が6割を超える長山武蔵(むさし)、犠牲フライで1点を返すと続く4番は、3試合で打率5割、7打点の国吉虎次郎(たいじろう)ウェルネスが逆転し返し、一歩前に出ます。

攻撃でも中軸の長山は投手としても存在感を発揮。4回途中でマウンドにあがってからはKBC打線に得点を与えません。1点差のまま迎えた終盤8回ウラランナーを1人置いて、長山に打席が回ってきます。
勝負を決定づける2ランホームラン!ウェルネスが3年ぶりに秋の九州切符をつかみました!

ウェルネス 長山武蔵選手「新チームになってから九州大会に行くのが自分たちの目標だったので素直にここまでこられてよかったです」
決勝戦 沖縄尚学 対 ウェルネス
そして迎えた、きのうの決勝戦。沖縄尚学と日本ウェルネス、ともにスタンドからの熱い応援を受ける中、1点を先制した沖尚が2回、足立琥太郎(こたろう)の2点タイムリーで追加点を奪います。
さらに続く3回にも1アウトランナー2塁3塁とチャンスを作り、打席には準決勝でホームランを放った仲間。初球をスクイズ!大技だけでなく小技でも活躍します。

投げては先発・田場典斗(てっと)が4回までウェルネス打線をわずかヒット1本に抑える好投を見せると、初戦となる2回戦以来の登板となった饒平名麻貴人(まきと)が、続く3イニングを無失点。

そして準決勝と同じく8回・9回は新垣有絃!この試合も2者連続三振で締め、エース・末吉の登板なしで完封リレー、沖縄尚学が2年連続で秋の県大会優勝を果たしました!
沖縄尚学 山川大雅主将「新チームが始まってから不安は大きかったんですけど、その中で沖縄県大会で優勝できたのはチームとしても自分としてもほっとしている。九州大会は一戦必勝で優勝します」
ウェルネス 長山武蔵選手「目標は甲子園に出ることで、そのためにあしたから頑張ります」

沖縄尚学と日本ウェルネスは今月25日から宮崎県で開催される九州大会に沖縄代表として出場します。
沖縄尚学とウェルネスには九州大会でまずは来年春のセンバツ出場のひとつの目安となるベスト4以上を目指して頑張ってほしいと思います。2年連続での2校揃ってのセンバツに期待しましょう!
