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夏休み中の中学生が普段立ち入る事が出来ない地下ダムを見学する野外学習会が開かれました。
濱元晋一郎記者は「サトウキビ畑からフェンスを越えて入っていくと地下ダムの施設が見えてきます」と伝えました。
学習会は沖縄総合事務局が、毎年夏休みのこの時期に開催しています。参加したのは中学生20人で、透き通った水の流れる地下ダム下流の施設で担当者の説明を受けました。
地下ダムは水を通しやすい琉球石灰岩の層が存在する八重瀬町の土壌の特徴を生かし、コンクリートの壁を作って水を貯める仕組みです。八重瀬町では、この水をくみ上げて農業用水として利用し水不足に苦しむ農家の課題を解決してきました。
「この地下ダムの水は飲めるんですか?」と質問すると「畑で使う分には問題ないけど飲むのは難しいかな」と職員が話しました。
生徒たちは、担当者に気になったことを質問したり、夏場でも22度ほどだという冷たい地下水に触れたりして学びを深めていきます。
水の深さを調べる様子では「14メートル70センチのところに水があるってことが分かるよね」と話しました。
また、水に触れると音で知らせる機材を地下まで通った穴に入れて、水の深さを調べる体験もありました。
参加者は「地下ダムというその土地ならではの方法で水利をしていくことの重要性を学びました。地上から見たらわからないですけど地下には、結構、水があったと実感できました」と話しました。
生徒たちは、十分水が使えるようになったことで農業が盛んになったと農家からの説明を受け、地下ダムが地域の生活を支える基盤になっていることを認識した様子でした。