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遺跡の発掘調査で見つかった出土品などから沖縄戦の実態を考える企画展が2025年6月18日から、西原町で開かれています。この企画展は、県内の発掘調査で見つかった遺構や遺物などを通して沖縄戦を身近に感じてもらおうと戦後80年の今年、県立埋蔵文化財センターが初めて企画したものです。
首里城跡の発掘調査で発見された「留魂壕」からは、戦時中、新聞発行に使用されたとみられる金属製の「活字」が見つかりました。
また、アメリカ軍キャンプ瑞慶覧で見つかった集落跡では、数百を超える陶磁器や位牌などが発見されました。これらの遺物からは、当時の住民が戦火を逃れるために家財道具を隠した様子が読み取れるということです。
県立埋蔵文化財センター金城貴子さん「大事なものを守りたいという思いがあって隠したのかなということを考えると、私たちは戦争を実際に体験していないが、当時の人たちの思いを直に感じることができると思う」
この企画展は、2025年8月まで行われる予定で、6月29日には、専門員による文化講座も行われます。