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銀行の窓口で現金を振り込もうとする女性の行動を不審に思った行員が話を聞いたことで、詐欺を見破り、被害を未然に防いだとして警察が感謝状を贈りました。
豊見城警察署が感謝状を贈ったのは、沖縄海邦銀行真玉橋支店の親泊朝昭支店長と城田涼子さんです。
警察や銀行によりますと、6月4日、凍結された口座に現金10万円を振り込めなかった70代の女性が再度別の口座に振り込もうと窓口を訪ねました。
対応した城田さんが、振り込みの目的を確認するなかで詐欺を疑い、親泊支店長と2人で連携して女性に振り込まないよう説得、警察に通報したことで被害を未然に防ぎました。女性は、SNS型投資詐欺に騙されていて、ラインで知り合った「投資の先生」を装う面識のない相手に現金を振り込もうとしていました。
豊見城署の川邊茂署長は「詐欺を防いだことでこの銀行から地域の安全安心の発信に繋がる」と感謝を述べました。
沖縄海邦銀行 真玉橋支店・城田涼子さんは「お客さまの話をしっかり聞くことで(詐欺と)分かってきた部分もあるので振り込み内容がどういうものかと深堀りというか聞いて、(今後も)対応していきたいと思いました」と話しました。
県内では、2025年5月までの暫定値で、SNS型投資詐欺の被害が55件、被害額は6億円あまりにのぼり、警察は「振り込む前に家族や友人、警察に相談してほしい」と注意を呼びかけています。