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ドラゴンフルーツを急速冷凍して販路拡大を図る研究で、中部農林高校の生徒たちが全国の大会でグランプリを獲得しました。7月の国際大会派遣を前にうるま市役所を訪れ、意気込みを語りました。

「食品技術を活用し持続可能な農業の仕組みをつくっていく、その思いから研究をスタートしました」

ことし2月の「第9回高校生国際シンポジウム」では、中部農林高校の食品科学科3年の生徒5人がドラゴンフルーツを冷凍食品にして製造・販売・流通までを研究した発表で、県内で初となる文部科学大臣賞を受賞しました。

ドラゴンフルーツは水分が多く、冷凍後の解凍で栄養分が流れ出る課題がありました。生徒達は授業で学習した技術を使って脱水処理を施した後に冷凍する「デハイドロフロージング」という技術で栄養分の流出を防ぐことに成功。また規格外のドラゴンフルーツで商品開発を手掛け、試食した市民からは「フルーツの良さが出ている」と好評価を受けました。更に栽培農家と加工企業を結び付けて6次産業化することで農家の所得向上にも繋げる提案をしました。

プレゼンでは「高校生と行政・農家・企業の協力からなるSBPを活用して課題解決、特に農家の所得向上に繋げていきたいと考えています。うるま市とは農家との連携や商品を作った後の出口の拡大や普及活動を一緒に行いたいと考えています」と意義を強調しました。

生徒たちのプレゼンを聞いたうるま市の佐久川副市長は「市としても関係部署と協力して実現させたい」と支援の意向を示しました。

生徒の一人は「関り一つひとつを大切にしたい。シンガポールに行くと同じ分野の活躍している高校生で世界中の人と関われるので(滞在の)時間を大切にしていきたいと思います」と意気込みを語りました。

高校生国際シンポジウムは7月にシンガポールで開かれ、中部農林高校は生物学の日本代表として出場します。